近年、多様性のムーブメントによりトレンドの傾向が見えにくくなってきています。
その中でも時代背景や経済の流れを受け、さまざまな流行が生まれていることもまた事実です。
ここでは最新のトレンドを伝えながら新しい流行のながれを解説していきます。
2024年秋冬のトレンドカラーとスタイルの概要
上記に記載したように2024年秋冬はさまざまなトレンドやスタイリングがあります。
カラーも特質して新しいカラーがフォーカスされるわけではなく秋冬ならではのカラーが並びます。
その中で“今年らしさ”とは何かを解説していきましょう。
2024年秋冬のレディーストレンドアイテム
シアー素材（トランスペアレント）セカンドスキントップス 透明感のあるシアー素材を使ったアイテムがトレンド
SSのトレンドの引き続き、透け感のあるアイテムが引き続くでしょう。
厚みのあるジャケットのインナーやニットとのレイヤードなど、厚手の素材にシフォンやレースなどのシアー素材で軽さを投じるようなスタイリングが多く見受けられました。
レオパードアイテム ラグジュアリーかつカジュアルなスパイスアイテム
こちらもSSから海外ではじわじわとトレンドと言われておりましたが、国内ではそれほどビッグトレンドではありませんでした。
ですが、日本においてアニマルプリントは特に秋冬に流行る傾向があるため大本命の柄と言っても過言ではありません。
ウエアとなると難しい印象があるかも知れませんがバッグやブーツなどから取り入れてみてもいいかも知れませんね。
チェックアイテム
チェックといえば秋冬になると登場する定番アイテムではありますが、今季のチェックはトラッドの影響を受けつつもエレガントな雰囲気で登場した印象がありました。ストレートにブリティッシュルックとして取り入れるよりも、ユーティリティでスポーティな印象やレディライクスタイルに変化をつけるアクセントとして取り入れるルックが今年風。
チェックのバリエーションも、タータンチェックやアーガイル、ガングラフチェックやグレンチェックなどいろんな種類のチェックをミックスするような新しい着こなしに挑戦してみてもいいかもしれません。
トレンドカラー解説
上記でも解説したように格別新しいトレンドの色があるかと言うとそうではなく、基本的な定番色がトレンドとなるでしょう。
ただ、その中でも明度や色味が微妙にアップデートされて登場しているので違いについて解説していきます。
チョコブラウンを基調としたエレガントな装い 温かみのあるブラウンで作る新しい定番ススタイル
アジア人は瞳や髪の毛が黒い色素が強いため、茶色をあまり好まない傾向があるように思いますが、茶色は重厚感があり、堅実的な印象を与える色と言われています。また安心感を与え、温もりを感じさせる効果があるので、まだ試したことがない方は是非このトレンドの機会に取り入れてみてはどうでしょう？
そして茶色と言っても秋冬ならではの素材で遊ぶということも可能です。
ミックスツイードやレザー、ファーや混ニットなど様々な素材を組み合わせてワントーンコーデに仕上げれば、今年らしい茶色の気合わせ方できること間違いなしです。
参考ブランド：Bottega Veneta、MaX Mara
多彩な色で魅せるボルドーカラーアクセントスタイル
赤紫系の色と言っても種類は数知れず。
メジャーな色で言うとボルドーやバーガンディという言葉を挙げられると思いますが
今シーズンはクラレットやオックスブラッドといった今まで出ていたボルドーカラーの新しい色味が多くのコレクションで発表されました。
情熱的な赤と違い、日本人にも馴染みのあるボルドーカラーではありますが今季は新しい色味に挑戦してみてもいいかも知れません。
・クラレット：赤ワインを少し薄く染めたような深い赤紫色
・オックスブラッド：直訳すると雄牛の血を意味する暗い色
・ボルドー：フランス南西部ボルドー一体で作られるワインの色を指しています。茶色味が強い赤色
・バーガンディ（ワインレッド）：フランス東部のブルゴーニュ地方で作られるワインの色を指しています。明度が暗く紫味の強い深い赤色で、日本語で言うと臙脂（えんじ）色ともいいます
参考ブランド：GUCCI、GIVENCHY
カーキ
日本人には非常に馴染みの深いカーキ色ですが、今年はトレンド大本命と言いても過言ではありません。
ミリタリーカーキ、オリーブグリーン、ダークカーキ、モスグリーンといった様々な色のカーキカラーが多くのコレクションで発表されていました。
カーキと連想するとどうしてもカジュアルなイメージがありますが、今シーズンはサテンやウールなど、カジュアルすぎない素材でドレッシーなカーキアイテムが今年らしいカーキの表現と言えるでしょう。
参考ブランド：FENDI、フェラガモ
ルックトレンド
そもそもルックとは全体の雰囲気やイメージを表す言葉として使われています。
最近は「〇〇ルック」や「〇〇スタイル」という言葉よりも、「〇〇ファッション」という使い方をすることが多いかもしれません。
このような言葉の発想源は民族や風土、ある時代の特徴や有名人物など、独特な服装や様式から生まれることが多いです。
ただ、今年は上記でも記載したようにこれ！というひとつのルックだけではなく様々なルックがあると言えます。
ボヘミアン
ボヘミアンスタイルとは自由でリラックス感のあるスタイルが特徴で、自然や文化、伝統からインスパイアされているファッションのこと。
ボヘミアンとは、ボヘミア地方に由来する言葉で、ボヘミア族を指しましたが今ではノマドや放浪者など時代に流されない、自由奔放な生活をしている者を指します。
そんな芸術家やアーティストの生活主義と個性やライフスタイルの俗称として表現するファッションスタイルがボヘミアンといいます。
ボヘミアンは濃厚な民族要素があり、個性鮮明で自由でリラックスした雰囲気があふれるフォークロアファッションとも呼ばれています。
ですが、今シーズンのボヘミアンスタイルは緩いシルエットながらもレディライクなシフォンレイヤードブラウスやアビエーターサングラスを合わせ、より洗練され都会的ルックでアップデートされていました。
参考ブランド：Chloé
レディライク
レディライク（ladylike）」とは、主に女性らしい、エレガントで上品なスタイルを指します。
具体的には、シルエットがフェミニンなドレス、スカート、ブラウス、ヒールのある靴などを含み、繊細で優雅なイメージを持つ服装やアクセサリーが特徴です。
「レディライク」なスタイルは、クラシカルで上品な印象を与えるものが多く、落ち着いた色合いや、控えめなデザインが好まれることが一般的です。
今年のルックを見ると上下スカートのセットアップのルックで透け感のあるシアトップスやボディコンシャスなシルエットを誇張してよりレディライクなスタイリングが多く見受けられました。
今までトレンドだったルーズシルエットやカジュアルなトレンドと真逆なルックが今年はトレンドのルックになりそうな予感。
参考ブランド： Dior
Y2Kスクールスタイル
ここ数年続いているY2Kトレンドですが、今年の秋冬も流行のルックとして継続していきます。
「Y2K」とは、2000年代初期のファッションやカルチャーのスタイルを指します。
この時代のファッションは派手でカラフルな色使いや「メタリック素材」、「ミニスカート」、「ベビーTシャツ」、「プラットフォームシューズ」、「フレアパンツ」などが特徴です。
また、バタフライ（蝶）モチーフやビーズアクセサリー、サングラス、ロゴデザインなど、ポップで少しレトロなデザインも含まれていました。
ただ、今年の秋冬のY2Kのイメージとしてはスクールガールのようなプリーツ、Yシャツやネクタイ、ベスト、ソックススタイルなどが主要アイテムと言えるでしょう。
参考ブランド：miumiu
モブワイフ
「モブワイフ（mob wife）」とは、主に映画やドラマ、特にマフィアやギャングをテーマにした作品で登場するマフィアのボスやメンバーの妻のキャラクターを指す言葉です。
このキャラクタータイプは、アメリカやイタリアのマフィア文化を描く作品でよく見られます。
家族や夫を支えながらも、複雑で力強い女性像として描かれることが多いスタイルで、豪華で派手なファッションや宝石を身につけるスタイルが特徴的です。
豆知識ですが、この用語は人気のリアリティ番組『Mob Wives（モブワイブス）』によっても広く知られるようになり、マフィアの妻たちのリアルな生活を描く内容が話題を集め、この用語が生まれました。
こちらのルックは2024SSから火がついたスタイルですがAWも継続し、レオパードやファー、ランジェリーキャミソール、デコラティブなアクセサリーなどちょっとバッドガール風アイテムな雰囲気を演出すると今年っぽいスタイルになるでしょう。
参考ブランド：SAINT LAURENT
ギークルック
「ギークスタイル」とは、かつて「オタク」や「ギーク」として認識されていたファッションやライフスタイルの要素を取り入れたスタイルのことです。
ギークスタイルは、特にテクノロジーやポップカルチャー、ゲーム、アニメなどに興味を持つ人々のファッションとして人気があり、近年では「ダサかわいい」「知的」「個性的」として受け入れられ、ファッションの一部としても注目されています。
アイテムで言うと「ダサメガネ」や「ブリティッシュチェック」、「バブワージャケット」、「デニムオンデニム」、など少しカントリーから派生したようなあえて田舎くさいスタイルを演出するルックとも言えます。
参考ブランド：CHANEL
まとめ – 2024年秋冬のトレンドを取り入れて、おしゃれを楽しもう！
いかがでしたか？
多様性の時代、ファッションの表現やスタイルも多岐に渡り、より一層ファッションを楽しめる時代になってきました。
今まであなたが着ていたワードローブにプラス１枚トレンドのものを取り入れて、新しい自分の再発見し今年の秋冬シーズンを是非楽しんでください！
