これからアパレル業界の採用試験を受けようと考えている方の中には、自己PRの書き方について悩んでいる方も多いでしょう。
「そもそも何を書けばいいのかわからない」 「自分の強みのなかでも、どのポイントをアピールすればいいのか知りたい」 など、人によってさまざまな疑問があります。
またどんなに素晴らしい経歴があっても面接において自己表現が上手くできなければ受かるものも受からなくなってしまいます。
そこで今回は、アパレル業界の就活における自己PRの見つけ方や自己表現の攻略ガイドを解説します。
自己PRの基本構成と事例
職務経歴書に記載する場合、文章で長々書くよりもトピックを分けて記載することをお勧めします。
また心がけているというような精神論的なことを自己PRのパートで書くことはあまりお勧めしません。
あくまでも経歴では読み込めないあなたのパーソナルスキルによって成し遂げた事例を元に記載することが有効的です。
自己PRで自分の強みを伝えるときに、PREP法を活用することがおすすめです。
Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字をとった、ビジネスの基本的なコミュニケーション法のことです☝️
基本構成の型
◉タイトル
タイトル:例えば”努力を継続する力”や”顧客様第一思考”などショートセンテンスで記載しましょう。
少なからず3パターンくらいの内容が目安になります。そしてなるべく類似した内容を書かないことに気をつけましょう。
例えば適応力、柔軟性、許容する力など3つに分ける必要はありません。
なるべくなら行動的な内容、知的な内容、パーソナルな内容など多方面で書くとより魅力的に見えます。
詳しくはこちらをご参照ください。
◉詳しい内容の説明文
詳しい内容:タイトルを立証できるような実際に得た結果、それを成し遂げるまでの努力の過程などを織り込むといいでしょう。
ここはあくまでも実績を元に自分の強みを伝える内容を記載することが好ましいので「心がけている」や「思っている」というような精神論ベースでの記載は避けるようにしましょう。
実際の構成例
では実際に弊社クライアント様と共に作成した構成例を見てみましょう。
1.チームビルディング
マネジメント職に従事する上でチームメンバーと共に成長することを喜びと感じております。個々のスキルを引き出しながら適材適所の業務を割り振ることによって、チームを効率良く稼働させ団結力を高められるよう努めてまいりました。加えてプレイングマネージャーとして自店舗スタッフの販売フォローに積極的に参加することで店舗売上目標達成に繋がっていると自負しております。
ポイント:自分が大切にしているパーソナルな部分を元に実践的なアクションと結果を明確にすることで、ご本人が働く上でどの部分を大切に考えているか、そしてどのように行動して結果を出せたかという内容が一目でわかるよう簡潔に記載することができています。
2.努力を継続する力
職務において建設的で前向きに取り組む姿勢があり、粘り強く継続する力がございます。売上目標達成のため、自身の接客における課題点を自己分析することに加え現職のキーアイテムである〇〇商品について自ら上長へ商品知識を聞くことやトップセラースタッフから技術を学び自身に反映することを継続して行った結果、国内では 20 名のみとなる社内 〇〇スペシャリストを獲得することができました。
ポイント:自分が課題に感じているものに対し、考え行動することができているという流れが簡潔に書かれてあり実績までのプロセスが非常にわかりやすく記載されています。
3.顧客様第一志向
接客業において信頼の先に利益があると考えており、顧客様が心地良くお買い物をしていただける信頼関係構築を心がけております。
顧客型店舗のマネージャーとしてご来店時には商品の提案だけでなくお客様の嗜好や潜在的ニーズを引き出し双方向のコミュニケーションを意識しながらお客様が思いもしない商品の提案や複数商品の組み合わせをご紹介するよう努めた結果、2024年には顧客様からの約800万円のクチュールピース受注に繋がったと自負しております。
ポイント:接客販売において顧客様第一志向という考えは非常に重要なキーワードになりますが、間違えて発言してしまうと精神論に聞こえかねない内容になるところを、どのように行動し、どのような結果に繋げたことができたかを簡潔に可視化できているため信ぴょう性の高い内容と言えるでしょう。
効果的な自己PRを書くためのステップ
ステップ1: 自己分析を行う
まずは、自己分析を徹底して行いましょう。
自己分析とは、これまでの経験を振り返り、自分の特徴や長所、短所、価値観などを分析・把握することです。
自己分析を徹底して行うことで、自分を客観的な視点で分析でき、結果的に自己PRで重要となる「自分の強み」を見つけることにつながります。
ステップ2: 自分のどのような強みを活かせるかを明確にする
自己分析で自分の強みがわかったら、その強みをどのように企業で活かせるか考えましょう。
たとえば留学経験があり、国籍を問わずコミュニケーションが取れる日常会話の英語力があるとして「インバウンドのお客様にも困ることなく対応することができ、売上に貢献することができます」というように自分の強みとしてアピールすると効果的です。
ステップ3: 経験から得意なことや強みを深堀する
これまでの経験を書きだしたら、自分自身が最も多く経験してきたことをもとに、得意なことや強みを見つけてみましょう。
単に 「〇〇が得意です」 と自己PRでアピールするよりも「これまで〇〇などの経験や実績があることから、〇〇が得意です」 と表現した方が、説得力が増すからです。
”深ぼりをする”と聞くとむずかしく感じられるかもしれませんが、今までの経歴や経験を整理して、自分の強みを見つけつつ、あなたの長所に付加価値をつけ説明することで、ブランド側があなたに深い興味を持ち、書類選考に有利に働くでしょう。
面接での自己PRの活かし方・自己表現の方法
上記でも記載しましたが、自己PRとは経歴書面ではわかないあなたの人間性やポテンシャルを伝える重要なポイントです。
また自己PRの仕方によっては同じ内容を繰り返し伝えてしまうことで薄っぺらな内容に見えてしまうこともあります。
人間には様々な面がありますのでパーソナルな内容ばかりや分析力など頭脳的な内容など一つの分野に偏った表現ではなく様々な角度から伝える必要性があります。
行動的表現
→実際に行った行動によってもたらされた結果を元に話しましょう。ここでアピールできるポイントはいかに自ら能動的に動き結果にコミットできる行動力があるかを示すことができます。
頭脳思考的表現
→売上計画や組織の育成プランなどあなたが思考したことでもたらされた結果を元に話をしましょう。ここでのポイントは問題解決能力や俯瞰して物事を見られる察知力、計画性などがアピールすることができます。
パーソナルな表現
→自分が大切にしているポリシーを元に行ったアクションなどについて話しましょう。例えば自分の成功だけではなくチームワークが重要と思っているから〇〇をしたなど。ここでは人間性や大切にしている信念、精神性がアピールできます。
自己表現に磨きをかけるためのチェックリスト
ここまで説明した内容をわかりやすくチェックリストにしましたので以下内容をしっかりとおさえていきましょう。
◻︎自分に強みを簡潔に伝えることができているか
◻︎強みにバリエーションを持って伝えられているか
◻︎あなたの経歴や結果に対してストーリーの一貫性があるか
◻︎エピソードトークの中に具体性を持って話せる内容を用意できているか
◻︎想定質問に対してPREP法で回答できるだけの準備ができているか
◻︎初対面でも好印象を与えるためにラフポイントを作れているか
◻︎自分の事ばかりではなくチームで活躍できる事柄をアピールできているか
◻︎会社に貢献できるポイントを明確に伝えることができているか
自己PRを作る上でよくある質問
自己PRを作成する上で実際にクライアント様からいただいたいくつかの質問内容を載せますので参考にしてみてください。
Q: 自己PRが2つしか思いつかないのですがどうしたらいいのでしょう?
A:基本的に2つ以上書かれてあれば問題はありません。ただ多く書かれてあればあるほど相手に印象付けることができます。
Q: 自己PR文の長さはどれくらいが適量ですか?
A:一般的にこれくらいという文字数はありませんが、要点をまとめ文章にするすれば大体200文字程度が適切です。
Q:自己PRに弱点は含めるべき?
A:わざわざ自分の弱点を述べる必要はありませんが、苦手なことや苦労したことをどのように克服し結果に結び付けられたかをアピールするためには弱点や苦労したポイントを織り込みながら話すことは効果的と言えるでしょう。
Q: 自己PRが採用担当者に与える影響はどれくらい?
A:自己PRは採用担当者にあなたがどのような人間で、企業にどのような価値を提供できるかを伝える重要な要素です。
第一歩として職務経歴書に記載した自己PR文が書類選考時の要とも言えるので与える影響度でいうとかなり高いと言えます。
まとめ:自己PRは内定に繋がる重要なポイントである
自己PRは「応募企業が求めている人物像」と「自身の長所」が合致することを採用担当者に印象づける大切なものです。
自己分析を入念にすることで説得力のあるアピールができ、就職・転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
また、抽象的な質問内容がくることを想定しチェックリストを元にあなたの経験談を深掘りして話せる準備をしておくことをお勧めします。
さらに緊張を少しでも和らげるために声に出して面接の練習を繰り返し、自分の言葉で伝えられるようになるのも重要になりますのでアウトプットの練習も怠らず行いましょう。
実際に弊社クライアント様で販売経験自体の経験が浅いながらもラグジュアリーブランドへ挑戦したいとご要望いただき、自身の強みや自己PRすべきポイントを明確にし面接練習を行った結果、内定につながった事例がございますので参考までに以下動画をご覧くださいませ♪
弊社は独自の面接練習対策のプログラムを用意しております
自己PRを上手くまとめることができない方でも弊社エージェントがワンツーマンでサポートし、あなたの強みを見出すことができます。
また面接本番で上手くプレゼンできるようアウトプットの練習も充実しております。
転職を考えてはいるけど面接が久しぶりで自信がない、自分の強みを上手く表現することができないという方であっても安心して挑戦することができるようサポート致しますのでまずはお気軽に相談くださいませ♪
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