アパレル業界での面接の服装の指定は、よく「私服でいらしてください」というコメントをいただくケースがほとんどです。
私服の着用を求められる理由は、あなたが持つセンスやプロフェッショナリズムなどをチェックするためです。
ラグジュアリー業界での販売員はまさにブランドの顔といっても過言ではありません。
ブランドが持つイメージに合った服装選びができる方は、面接で採用担当者に好印象を与えられる可能性が高いと言えます。
だからこそ服装選びに悩んでしまいますよね?
今回はアパレル業界での面接で好印象を与える適切な服装・避けるべきNGな服装に加え、着こなしのポイントをご紹介します。
アパレル業界の面接での服装のポイント
一概に “面接”と言ってもアパレル業界での面接はリクルートスーツを着ていけばいいという訳にはいきません。
かといってファッショナブルなスタイリングすぎても面接に適しているとは言えないでしょう。
面接で良い印象を与える服装を理解し、あなたらしい着こなしの選ぶ参考にしてみてください。
誰から見ても好印象なイメージを持たれる清潔感
シンプルで洗練されたデザインの服装を選ぶことで、清潔感とプロフェッショナリズムを演出できます。
極端に派手な柄や過度な装飾は避け、なるべくシックなカラーを基調としたコーディネートがおすすめです。
また、おでこや耳を出したヘアスタイルは一般的に清潔感や爽やかな印象を与えると言われています。
耳周りがスッキリしていると輪郭がはっきり見え表情が相手に見えやすくなり、おでこを出すことで快活な雰囲気を持ち自信があるような印象になります。
自分の体型に合った服装
自分の体型に合った服装を選ぶことで、より魅力的に見せることができます。以下は、一般的な体型に合わせた服装のポイントの例です。
細身の体型
- トップス: 少しボリュームのあるトップスや、明るい色を選ぶと良いです。柄物もおすすめです。
- ボトムス: スリムなパンツや、タイトなジーンズが似合います。ボリュームのあるボトムスも試してみてください。
- ジャケット: タイトなフィットのジャケットやシャツが、体型を引き立てます。
がっしりした体型
- トップス: ダークカラーや縦のラインが入ったデザインを選ぶと、すっきりとした印象を与えます。Vネックのトップスで顔まわりをスッキリ見せるのも効果的です。
- ボトムス: ストレートやセミフレアのパンツがバランスを整えてくれます。スキニーパンツは避けた方が良いかもしれません。
- ジャケット: ウエストラインがやや絞られたジャケットで、肩幅を強調しすぎないデザインを選びましょう。
ぽっちゃり体型
- トップス: ダークカラーやシンプルなデザインのトップスが、全体的にスリムに見せてくれます。縦のラインを意識したデザインがおすすめです。
- ボトムス: ストレートシルエットや柔らかい素材を選ぶことによって、脚を長く見せることができます。ウエスト周りがゆったりしたデザインも良いです。
- ジャケット: フィット感のあるジャケットで、ウエストに軽くシェイプされたものが最適です。
背が高い体型
- トップス: 長めの丈のトップスやレイヤードスタイルが似合います。上下どちらかに鮮やかな色や柄物も入れて良いです。
- ボトムス: アンクルパンツや、テーパードパンツで脚の長さを強調すると良いです。
- ジャケット: 長めのコートやジャケットがバランスをとり、全体のシルエットを美しく見せます。
背が低い体型
- トップス: ショート丈のトップスや、ハイウエストのデザインがバランスを整えてくれます。シンプルなデザインがおすすめです。
- ボトムス: ハイウエストのパンツやスカートで、脚を長く見せる効果があります。ストレートやスリムフィットのパンツが良いでしょう。
- ジャケット: ショート丈のジャケットで全体のバランスを整え、脚を長く見せると良いです。
自分の体型を理解し、上記のポイントを参考にしながら服装を選ぶことで、より自分に似合うスタイルを見つけやすくなります。
ブランドにマッチしたアクセサリー選び
アクセサリーや小物にも注意を払いましょう。
過剰なアクセサリーは避け、シンプルで上品なものを選ぶと良いでしょう。
ブランドによってはファッション小物などを販売しているところもあるので、面接にいくブランドのアイテムを身につけても良いでしょう。
華美にならない程度であれば、さりげなくブランド愛をアピールするためにも有効的です。
男性の場合、時計やバッグなどの小物も全体のコーディネートに調和するよう心掛けてください。
季節感を捉えたルック
季節や天候にも注意を払いましょう。
夏場は軽やかで涼しげな服装を、冬場はシンプルで暖かさを保つ服装を選ぶことで、見た目だけでなく季節感も兼ね備えたスタイルが表現できます。
小物使いや服装の素材感、シーズンカラーをチョイスすることも重要です。
シーズンごとの服装例
春:パステルカラーや淡い色のシャツ、ベーシックカラーである白、ライトグレー、ベージュのジャケットやスラックス、フレアスカートなど
夏:光沢感のあるコットンシャツ、サマーニット、露出が激しくないトップス、とろみ系ブラウス、軽い素材のスカート、半袖ワンピースなど
秋:ブラウンやベージュなどのオータムカラーのシャツやカーディガン、セットアップ、ハイネック、ツイード素材やハイゲージのニットなど
冬:スリーピーススーツ、ハイゲージのニットやカーディガン、ジャストサイズのトップス、ウール素材のスカート、長袖ワンピースなど
トレンドを取り入れたスタイリング
最新のファッションアイテムや流行りの色・柄を取り入れることがポイントです。
トレンドを取り入れたスタイリングとは、現在流行っている要素をスタイリングに加えることを示します。
それはアイテムなのか、素材感なのか、シルエットなのか、ヘアスタイルなのか、着こなしなのか、その時々により大きく変わるので一概にこれ!と言及できるものではありません。
ただ面接という場においてあまりにもファッショナブルすぎると逆にtoo muchになってしまう可能性もあるので、面接を受けるブランドのイメージを加味した上で取り入れていくと良いでしょう。
アパレルの面接で服装の記載がない場合、どうすれば良いか
基本的にファッション業界での面接でリクルートスーツはあまりお勧めしません。かといって過剰なファッションスタイルも面接には適さないでしょう。
清潔感がありながらもファッション感度を感じられる着こなし方でオフィスカジュアルくらいがベターと言えます。
また面接を受けるブランドの製品を身につけていくと好印象を持たれやすく、さらにはそこから話が膨らむきっかけ作りにもなりますので身につけていくことをお勧めします。
アクセサリーはつけた方が良いのか?
受けるブランドにもよりますが、アクセサリーもファッションの一部なのでつけることは全く問題ありません。
ですが志望するブランドがコンサバティブなテイストなら、シンプルかつ華奢なアクセサリーで統一したり、カジュアルやファッショナブルなテイストなら、ファッションアクセサリーを身につけたりと、イメージに合わせてトータルコーディネートを意識しましょう。
またつける箇所にも気を配る必要があります。
指輪にブレスレット、ピアスにネックレスなど物自体が小ぶりだとしても、つけすぎることによってファッションとして引き算ができていないような印象を与えかねません。
過剰なアクセサリーは避け、シンプルかつ上品なものを選ぶことをお勧めします。
また時計やバッグなどの小物も、全体のコーディネートのバランスを心掛けると良いでしょう。
【メンズ画像事例】アパレルの面接での服装事例
男性の場合、主にセットアップやスーツで面接に臨まれる方が多いと思います。
ですが普通のスーツの場合、着こなしによっては野暮ったい印象になることも…。
よりファッショナブル感がありながらもきちんとスタイリングができるルックをいくつか紹介します。
明度の暗いカラーのタイトセットアップ
写真のような黒寄りのエンジ色や茶色、ダークグレー、暗めのネイビースーツなどは上下黒のスーツより垢抜けた印象になります。
またインナーを綿素材のTシャツなどではなく、薄手のサマーニットなどでスッキリしたコーデをすると非常にスタイリッシュな印象を与えらるでしょう。
控えめな柄のセットアップ
グレンチェックやヘリンボーン、ピンチェックやグラフチェックなど主張が少なめな柄でオシャレ感を演出できます。
ただし!やりすぎな印象にならぬよう暗めのカラーをチョイスしましょう。
またインナーは控えめな色を選び派手になりすぎないよう気をつけてください。
番外編:スニーカースタイル
受けるブランドによっては逆にスニーカー合わせがおしゃれなルックとして魅せられることもあります。
注意点として、
・ハイテクではなくローテクなスニーカーを選びましょう
・悪目立ちにならぬよう、できるだけワンカラーのものを選びましょう
・カジュアルになり過ぎないように、ウエアはシンプルなスタイリングに仕上げましょう
【ウィメンズ画像事例】アパレルの面接での服装事例
女性の場合、選択のバリエーションが多いことからスーツでいけばいいのか?ワンピースでいけばいいのか?など逆に悩むことも多くあることでしょう。
受けるブランドイメージによって様々な選択ができると思いますので、ここではファッショナブルで洗練された印象を与える服装例をご紹介します。
シャツ、もしくはブラウスのオーソドックスなスタイリング
困った時は、まずこのルックをチョイスすることをお勧めします。
きちんと感もありながらも気張り過ぎていないオフィスカジュアル的定番ルックです。
ただし、スタイリングをしないと体型やヘアスタイルによっては野暮ったく見えてしまうこともあるので注意が必要です。
小物でアレンジスタイル
ファッション色の強いネックレスや大ぶりなピアスをつけてしまうと面接には適していないルックに見えてしまうこともあります。
かと言ってシャツだけでは何だか寂しい…という方には短めなスカーフなどを巻くことをお勧めします。
ただし巻き方や柄のチョイスは気をつける必要があります。
また受けるブランドによってはブランドの小物をつけていくこともオススメです。
ワントーンルック
季節にもよりますが、シーズンにあったカラーをチョイスしてワントーンで仕上げると非常にファッショナブルに見えるでしょう。
写真のような明るいカラーだけではなくオールネイビー、オールブラウンなども非常に知的な印象を与えることができます。
よくある質問(FAQ)
実際にクライアント様から寄せられた質問をもとに弊社コンサルタントが回答した例文です。
Q:スーツを着ていくべき?
A:一般企業なら面接に適切なリクルートスーツも、アパレル会社ではファッショナブルに見えないルックは逆に印象が悪くなるケースがあります。自分の体型に合ったスタイルで清潔感と品格のある印象を与えながらもトレンドを意識し、ブランドにマッチした服装選びが重要になります
Q:NGな服装は?
A:他社のロゴが見えやすい位置に入っているものは避ける必要があります。また露出が多い服装やカジュアル過ぎる素材選びも注意が必要と言えます。
またいくら素敵な服装を着用していてもシワや毛玉があっては印象良くありません。
服装だけではなく、質感にも気をつけて着用することを心がけましょう。
Q:アパレルの面接時に見ているポイントは?
A:面接官は、求職者が自社ブランドのイメージを理解し、それを体現できる人材であるかどうかを見極めます。
また服装だけではなく靴の先端の汚れや手のささくれ、襟袖周りの黄ばみなど細部に渡って見ていることがあります。
また女性において派手すぎる化粧や、過剰なマツエク、華美なネイルなどもNGです。
メイクではグリッター系ラメは使用せず粒子の細かいパールラメを使用しましょう。
Q:ジャケットのインナーならTシャツもあり?
A:特に男性に多く見受けられますがオフィスカジュアルだからと言ってジャケットの中に綿のTシャツを着るのはあまりお勧めしません。
ラグジュアリーブランドの制服を見ていただくとわかりやすいですが、夏でも薄手のサマーセーターや化学繊維のポロなどを着ていることが多くあります。
ファッション業界において素材感も重要なポイントになるので気をつけましょう。
まとめ
アパレルの面接では、第一印象で好感を持ってもらうことが必要不可欠です。
店頭に立ったときにお客様に良い印象を持ってもらえる想定を踏まえて面接官も見ています。
第一印象で損をしないためにも、アパレル企業の面接時は清潔感を意識し、ブランドイメージに合ったトータルコーディネートが大切です。
服装選びをする上で重要なポイントとして応募する企業のブランドイメージやスタイルを理解すること。
服装だけでなく、清潔感のある整った髪型やナチュラルで控えめなメイク、ネイルにも気を配ることが重要です。
また季節感・トレンド感などといった要素も、面接での服装選びで意識しておきたい重要ポイントです。
おしゃれさだけでなく、採用面接という場にふさわしい服装であることも意識して選ぶ必要があります。
面接時の服装は、あくまでも採用ポイントの1つだということを忘れないでください。
上記のポイントを押さえて、アパレル業界の面接にふさわしい服装を選び、自信を持って面接に臨みましょう。
弊社では面接時の服装やメイク、ヘアスタイルについてアドバイスができるスペシャリストが在籍しております。
服装での気をつけるポイントやオンライン面接での服装の注意点、対面時の服装選びなど様々な角度でご提案致しますので気軽にお問い合わせくださいませ♪