好きなブランドで働けること、ファッションの最前線で活躍できることは大きな魅力です。高い給料も得られるなら、更に魅力的ではないでしょうか?
アパレル業界でキャリアを築き、魅力的な給料や待遇を得たいと考えている方は、この記事を最後まで読む価値があります。
今回は、アパレル業界で高給と評判のブランドを紹介します。あなたの才能と情熱を最大限に活かし、高収入を実現できるブランドを見つける手助けになれば幸いです。
アパレル業界の平均給与はどのくらい?
はじめに、アパレル業界の平均給与を紹介します。
国税庁がおこなった「令和4年度民間給与実態統計調査」によると、国全体の平均給与は458万円(男性563万円、女性314万円)でした。
「アパレル業界はやりがいがあるけれど給与が低い」といったイメージを持っている方もいるでしょう。
確かに、かつてのアパレル業界では「働けること自体が魅力で、給与は二の次」といった考え方が一般的でした。
しかし、現在は人手不足もあいまって業界全体の給与が上がっています。
さらに、日本に進出している外資系アパレル企業は優秀な人材に高い給与を支払うケースが一般的です。アパレル業界は薄給というイメージはもはや古いものといえるでしょう。
アパレル業界の平均年収は?外資系のほうが高めの理由
日本のアパレル業界の平均年収は360万円代です。
一口にアパレル業界といってもいろいろな種類があります。
一例を挙げるとショップの販売員・店長・バイヤー・プレス・営業・MD・パタンナー・デザイナー、その他にも多くの職種があります。
例えば、日系企業の場合、ショップの店長の平均年収は380万円~390万円代ですが、バイヤーMDの年収は400万~430万円代です。
この給与の平均はあくまでも目安であり、会社によっても差があります。
また、外資系のブランドは日系企業より年収が高額な傾向にあります。
他社でキャリアを積み、実績を出していて即戦力となる人材が外資系のブランドでは求められます。
有能な人材を確保するために給与を高く設定しており、特に、「エルメス」「シャネル」「ルイ・ヴィトン」に代表されるラグジュアリーブランドでは、従業員の給与が700万~800万円のところも珍しくありません。
マネージャーなど経営の責任を担う仕事だと1000万円を超える年収を得るケースも多くあります。
そのため、日系のアパレル企業に就職してキャリアを構築して一定の実績を出してから、収入アップを目的に外資系ブランドに転職する方もいます。
優秀な実績があると、外資系アパレルブランドからヘッドハンティングされる可能性もあるでしょう。
外資系アパレル企業に入社すれば給与アップが見込める?
外資系アパレル企業には、ラグジュアリーブランドからファストファッション、スポーツブランドまでさまざまな種類があります。
ラグジュアリーブランドの例としては「エルメス」や「シャネル」、「ルイ・ヴィトン」などが挙げられます。
一方、ファストファッションブランドとしては「H&M」や「ZARA」、スポーツブランドとしては「ナイキ」や「Adidas」が代表的です。
外資系アパレル企業に入社することで、給与アップを期待できる可能性は非常に高いです。
特に、外資系企業は優秀な人材を確保するために、これまでの経験を加味した上で高い給与を提示する傾向にあります 。
転職を検討している場合は、企業の特徴や職種、給与の詳細をしっかりと調査し、自分に合った転職先を選ぶことが重要です 。
アパレル企業で給与の高いブランドは?
アパレル企業の多くが、年収を公にはしていません。
しかし、転職に関するサイトの口コミ等を参考におおよその年収は公開されています。
転職を検討しているアパレル企業がある場合、複数の転職系口コミサイトをチェックするのがおすすめです。
ここからは、実際に給与が高いアパレルブランドを、日経・外資系含めてご紹介させていただきます。
給与が高いアパレルブランドは?
日系のアパレル企業の中でも給与が高い会社はニューウェルブランズ・ジャパン合同会社(ブランド名:アップリカ)やファーストリテイリング(ブランド名UNIQLO)などが挙げられます。
ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社の給与は平均は801万円と高額ですが、これは同社がベビー服や子供服だけでなく、ベビーカーをはじめとする子ども用品全般を扱っているためと推測されます。
また、ファーストリテイリングは日本を代表するファストファッション企業です。この2社に続く企業としては、洋服の青山を展開する青山商事がありますが、平均年収は400万円台です。
外資系ブランドの給与の平均
前述したように外資系ブランドはマネージャーやバイヤーといった売上を大きく左右する可能性がある職種ほど給与が高い傾向です。
就職系口コミサイトで公開されている外資系ブランドの平均年収は以下のようなものがあります。
- ナイキ:800万円(全体の平均給与)
- ルイ・ヴィトンジャパン株式会社:520万円(販売のみ)
- フェンディ・ジャパン株式会社:515万(販売のみ)
- ブルガリ・ジャパン株式会社:506万円(販売のみ)
公開されているのは、販売など一部の職種ですが、日系のアパレル企業よりも平均年収が高いことがわかります。
また、転職エージェントで公開されている外資系アパレル企業の求人を見ると、給与が600万~800万の求人も珍しくありません。
職種や経験、能力によっては年収が1000万を超える求人も多くあります。
転職者でも高給が期待できる?
アパレル業界に限らず、近年は給与アップのために転職を検討する方が珍しくありません。
アパレル業界は会社は違っても、バイヤーMDやプレスなど今までの経験を活かして活躍できる職種が多いです。
そのため、人によってはキャリアを積んだらより知名度が高い会社に転職して給与とキャリアアップを狙う方もいます。
特に、外資系のアパレル企業は中途採用が大多数を占めるため、実績があれば最初から高額の給与が提示される可能性もあります。
また、場合によっては、優秀な人材はヘッドハンティングされるケースもあるでしょう。
転職の武器になるキャリアや語学、資格を持っている方であれば、転職によって更なる給与アップも期待できます。
外資系アパレル企業に転職を成功させるポイント
日系のアパレル企業でキャリアを積んで実績を出した方の中には、給与アップやさらなるキャリア構築のために外資系アパレル企業に転職を希望している方もいるでしょう。
外資系アパレル企業への転職は、日系企業への転職とは異なる転職活動が必要です。
ここでは、外資系アパレル企業への転職を成功させるポイントを紹介します。
転職を希望する会社や職種を明確にする
給与をアップするために転職を検討する場合、まずは転職を希望する企業・ブランドや職種を明確にしてください。
一口に外資系といっても、求人が出ているブランドや職種はさまざまです。その一方で、企業や職種でそれぞれ求める人材が異なります。
アパレルメーカーに転職を希望する方の中には、「自分がそのメーカー(ブランド)のファンだから」というケースもあるでしょう。
アパレル業界の場合、メーカーに愛着や情熱を持っていることは非常に大切です。
しかし、憧れだけでは転職活動はうまくいきません。憧れている企業がどのような人材を求めているか、調査したうえで自分をアピールすることが重要です。
また、アパレル会社が展開しているブランドの対象年齢も重要です。
例えば、10代向けのブランドに40代後半の方が販売員やプレスとして転職するには厳しいケースもあります。
対象年齢が近いほどターゲットに共有できるプレスや商品展開、買い付け、イベント企画などもしやすいでしょう。
反対に、40代以降が主なターゲットとなるラグジュアリーブランドはスキルやご経験が求められます。30代以降のキャリアや経験を活かせる可能性が高いです。
外資系に強い転職エージェントを活用する
外資系アパレル企業は、転職エージェントを通じて求人を出しているケースが多いです。
特に、外資系のアパレル企業に特化したエージェントのクローズ求人には、条件が良い案件が揃っている可能性が高いでしょう。
また、給与の交渉は転職エージェントのサポートが重要になります。
給料交渉できるスキルがあるエージェントを選ばないと、基本給が5%未満しかあがらないといったケースもあるため、給料交渉を強みとしているエージェントがいるところを選びましょう。
給与の形態を確認する
外資系アパレル企業は年俸制が一般的です。
日本の企業では、年二回のボーナス込みで年収を提示しているところが一般的なので、この差に留意しておきましょう。
年俸制とは年収を12で割って月々の給与とする形態で、ボーナスがありません。
年俸制は、ボーナスありの企業と比較すると、同じ年収であれば1か月あたりの月給が高くなるのがメリットです。
その一方で、ローンやカード支払いの「ボーナス払い」が使えないといったデメリットもあります。
必要になれば、転職エージェントのサポートを受けながら給与交渉をする必要もあります。
そのほか、外資系の企業の場合は、店舗や企業全体の売上が上がったり従業員個人が結果を出したりすると給与が臨時でプラスされる場合もところもあります。
結果が出せればボーナスがなくてもボーナス並みの手当てがつくケースもあるでしょう。
転職を検討している企業に勤めていた方の意見も聞いてみる
転職に関する口コミサイトでは、実際に転職活動を行い、収入を大幅に増やした方や、外資系アパレル企業に転職してキャリアを活かして働いている方の意見を確認できます。これらの口コミを参考にすることで、企業の雰囲気、社風、働きやすさ、給与などの具体的な情報を把握することができます。
多くのサイトは登録制になっているため、まずは登録して気になる企業の口コミを確認してみてください。
サイトによっては、給与、働き方、社風、転職活動などの情報が詳細に分類されているため、転職活動の際に非常に役立ちます。
未経験でもアパレル企業に転職は可能?
未経験でもアパレル企業への転職は十分に可能です。
特に、以下のようなキャリアを構築していたり能力があったりすると、高い給与も得やすい傾向です。
- バイヤーなど買い付け経験がある
- ECサイトの運営経験がある
- 百貨店勤務経験者で外商との関係構築をした経験がある
- 車業界やホテル関係で富裕層を対象とした接客経験がある
- 語学が堪能(英語、フランス語、イタリア語、中国語など)
- 10~20代などのファッションに詳しい
- 年齢が30代前半まで
近年は、英語だけでなく中国語やフランス語、イタリア語などを話せる人材が求められています。
アパレル以外にもバイヤー経験、プレス経験がある方は優遇される可能性があります。詳しくは転職エージェントに登録し、担当のエージェントに相談してみましょう。
まとめ:アパレル業界は会社や職種、過去の経験によって給与の差が大きい
ここまででご説明させていただいた通り、アパレル業界は、「日経か外資系か」「職種(販売職・専門職・総合職など)」「通用する経験が豊富か」などが給与に大きく影響してきます。
後悔しないためにも、事前に下調べを行うのはもちろんのこと、専門家の話を聞くのも良いでしょう。
もし、今あなたが「やりがいはあるけれど、昇給やキャリアの構築に限界を感じる」と悩んでいる場合は、アパレル企業に特化した転職エージェントに相談することをお勧めします。
ラグジュアリー・ファッションのハイクラス転職はアプライムへ
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