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アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

「なんだか最近、お客さまの来店が少ないな…」「今日はほとんど接客していないな」

お店が閑散としていると、ついこんな風に感じてしまう販売員の方も多いのではないでしょうか。

繁忙期には目まぐるしく過ぎていく毎日が、閑散期になると急にゆっくりと感じられ、時間を持て余してしまうかもしれません。

「このままでいいのかな」と漠然とした不安を感じたり、「なんだかやる気が出ない」とモチベーションが下がってしまったりすることもあるでしょう。

しかし、お客さまが落ち着いている閑散期は、決して無駄な時間ではありません。むしろ、この時期をどう過ごすかで、販売員としての成長スピードや、将来のキャリアに大きな差が生まれます。

この記事では、アパレル業界の閑散期を「成長期間」に変えるための具体的な方法を、分かりやすく解説します。

アパレルの閑散期|時期・理由・主な業務内容

アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

まずは、アパレルの閑散期について、具体的な時期やその背景、そして店舗で行うべき基本的な業務について見ていきましょう。

来店が落ち着く具体的な時期

アパレル業界には、年間を通じてお客さまの来店数が変動する波があります。

一般的に「閑散期」と呼ばれるのは、大規模なセールが終わった直後の2月と8月であり、これらは「ニッパチ」と呼ばれています。

1月中旬〜2月

クリスマス商戦や年末年始の初売りセールが一段落し、春物の新作が出始めたばかりの時期です。

お客さまはセールで買い物を済ませたばかりで、まだ次に何を買うかを具体的に決めていないことが多いでしょう。

また、冬のボーナスシーズンも終わり、財布の紐が固くなりがちです。この時期は、気温も低く、外出を控える方も増えるため、来店数が自然と落ち着く傾向にあります。

7月中旬〜8月

夏のセールが落ち着き、秋物の新作が出始める時期です。梅雨が明け、夏本番を迎えるこの時期は、多くの人々が旅行やレジャーにお金を使うことが多くなります。

ファッションへの関心が一時期的に下がったり、暑い気候が続き「まだ秋物の服は考えられない」と感じたりするため、購買意欲が低下する傾向にあります。

ニッパチの他にも、本格的な夏のセール(7月)の直前である6月や残暑が厳しく、なかなか秋物が売れない9月も、客数や売上が減少する傾向にあります。また、ブランドや店舗の立地(都心か郊外かなど)、ターゲット層によって多少の変動もあるかもしれません。

しかし、多くのアパレル販売員の方が「お客さまが少ないな」と感じるのは、この「ニッパチ」と呼ばれる2つの時期が多いでしょう。
この波を理解することで、閑散期を冷静に受け止め、次のアクションを計画する準備ができます。

閑散期になる市場の背景とお客様の心理

アパレルの閑散期は、単に「お客さまが来ない」のではなく、いくつかの市場背景と心理的な要因が複雑に重なって起こります。

この背景を深く理解することで、お客さま一人ひとりに寄り添った接客のヒントが見えてきます。

市場の背景

閑散期には、セールが終了した直後で、お店に並んでいるのは新作のプロパー商品(定価の商品)が中心となります。

セールで安く買い物をすることに慣れたお客さまにとって、定価の商品は少しハードルが高く感じられるかもしれません。

一方で、トレンドに敏感なお客さまは新作をチェックしに来店しますが、多くの場合はまだ「様子見」の段階で、すぐに購入には繋がりません。

「今後もっと良い商品が出るかもしれない」「もう少し様子を見てから決めたい」といった気持ちが働いているのです。

お客様の心理

セールで満足する買い物を終えたお客さまは、しばらくは購買意欲が落ち着きます。

加えて、「春物や秋物はまだ早いかな」「もうすぐ夏休みだから洋服より旅行にお金を使いたいな」といった心理が働き、消費の優先順位が下がります。
ファッションよりも、レジャーや趣味、日々の生活必需品に意識が向く時期とも言えるでしょう。

このように、閑散期は、お店側の「新作を売りたい」という気持ちと、お客さま側の「今は様子を見たい」という気持ちのズレによって生まれると言えるでしょう。

このズレを埋めるために、私たちはどのような価値を提供できるのかを考えることが、閑散期を乗り越える重要なポイントになります。

店舗で行うべき3つの基本業務

お客さまの来店が落ち着く閑散期だからこそ、日々の基本業務をより丁寧に行うことが大切です。

繁忙期には見落としがちな部分にまで目を配り、お店全体を「次の戦い」に向けて整えることが求められます。

特に重要なのは、以下の3つです。

店内の清掃と整理整頓

バックヤードの在庫整理、ストックルームの清掃、フィッティングルームやレジ周りのホコリ取り、鏡磨きなど、繁忙期には手が回りにくい細かい部分まで徹底的にきれいにしましょう。

特に、お客さまが手に取る商品のハンガーやたたみ方一つにも気を配ることで、お店の質は高まります。

店内の清潔感は、お客さまが抱くブランドイメージに直結するため、日々の積み重ねが信頼へと繋がります。

商品・備品の発注と検品

お客さまが少ない今だからこそ、発注業務をていねいに行うことができます。

不足している備品(ショッパー、リボン、ラッピング資材など)や、サイズ・カラー欠けしている商品の補充発注を早めに行い、在庫切れを防ぎましょう。

また、入荷した商品の検品を丁寧に行うことは、不良品をお客さまに提供してしまうリスクを防ぐだけでなく、商品一つひとつの状態を自分自身で確認する良い機会にもなります。

ストック整理と在庫チェック

ストック(在庫)の整理を徹底し、どこに何があるかをチーム全員がすぐに把握できる状態にしましょう。

例えば、サイズごとに商品をまとめ直したり、カラーをグラデーションに並べたりするなど、探しやすさを追求することも大切です。

また、定期的に棚卸しを行うことで、在庫差異(帳簿上の在庫数と実際の在庫数にズレがあること)を早期に発見でき、在庫管理の精度を高めることができます。
これにより、お客さまからのお問い合わせにも迅速かつ正確に応えられるようになります。

アパレルの繁忙期|時期・理由・主な業務内容

アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

閑散期を有効に活用するためには、対照的な繁忙期についても深く理解しておくことが大切です。

繁忙期の状況を具体的にイメージすることで、閑散期に何を準備すべきかがより明確になります。

来店が集中する具体的な時期

アパレル業界の「繁忙期」は、お客さまの購買意欲がピークに達する時期です。

この時期は、お店全体が活気に満ち溢れ、販売員一人ひとりのパフォーマンスが直接売上に反映されます。主な繁忙期は、以下の2つの時期が挙げられます。

年末年始(クリスマス・福袋・初売りセール)

年間で最もお客さまが集中する時期であり、アパレル業界の「稼ぎ時」と言えます。
クリスマスプレゼントの需要や、新年に向けての買い替え、そして何よりも大きな目的は「セール」です。

この時期は、一人のお客さまにじっくりと時間をかけることが難しい場合もあるため、効率的かつ質の高い接客が求められます。

7月/12月(夏冬のボーナス・ セール時期)

いよいよ夏のバーゲンセールが本格的に開催される時期です。
この時期は、商品が大幅に値下げされるため、多くのお客様が来店され、年末年始に次いで売り上げが大きくなる繁忙期となります。

夏冬のボーナスでお財布のひもがゆるくなり、購買意欲が出てくる時期でもあります。

繁忙期になる市場の背景とお客様の心理

繁忙期は、季節の変わり目や特別なイベントと密接に結びついています。

これらの時期に消費が活発になる背景を理解することで、お客さまの心理を読み解くことができます。

市場の背景

多くのブランドが、クリスマスや年末年始の商戦に向けて、限定アイテムやスペシャルなセール企画を用意します。

メディアでもファッション特集が組まれ、街全体が華やかなムードに包まれる時期です。

この「お祭り感」が、お客さまの購買意欲をさらに掻き立てる要因となり、お店側もこの時期を逃すまいと、さまざまなプロモーションを展開します。

お客様の心理

「この時期にしか手に入らないものが欲しい」「新年を新しい服で迎えたい」といった気持ちが高まります。

また、セール期間中は「少しでも安く良いものを手に入れたい」「せっかくだから何か買いたい」という心理が働き、財布の紐が緩みがちです。

衝動買いが増えたり、普段なら購入しないアイテムに挑戦したりするお客さまも増えるでしょう。

店舗で求められる3つの基本業務

繁忙期は、お客さま一人ひとりに丁寧な接客をすることはもちろん、効率的に店舗を運営することが求められます。

限られた時間の中で、いかに多くのお客さまに満足していただけるかが、店舗全体の成果を左右します。

スピーディーなレジ対応

レジに行列ができると、お客さまは不快に感じてしまうかもしれません。お客さまをお待たせしないよう、迅速かつ正確なレジ対応が不可欠です。

事前の準備として、お会計の流れや返品・交換の手順をチームで再確認し、誰でもスムーズに対応できるようにしておきましょう。特に、ギフトラッピングが多い時期には、ラッピングの手順も事前に練習しておくことをおすすめします。

ストックからの商品補充

売れた商品を迅速に補充し、常に商品が充実している状態を保つことが大切です。

お客さまが「欲しかった色がない」「サイズ欠けしている」と感じてしまうと、機会損失に繋がります。

特にセール期間中は、売れ筋商品の在庫をこまめにチェックし、すぐに補充できるようにストックの配置を工夫したり、補充担当者を決めたりするなど、効率を意識した動きが重要になります。

フロアでの状況把握

店内が混雑しているときでも、フロア全体に常に気を配ることが求められます。お客さまが助けを求めていないか、フィッティングルームが空いたか、試着後の商品がラックに戻されていないかなど、常に周りに目を配りましょう。

チームで連携を取り合い、声かけをしながら円滑な運営を心がけることが、お客さまを待たせることなく、スムーズな買い物体験を提供することに繋がります。

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【一覧表】アパレル業界の年間スケジュール

アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

アパレル業界の繁忙期と閑散期を、年間スケジュールとしてまとめてみました。

このスケジュールを頭に入れておくことで、一年を通したお店の動きや、ご自身の業務計画を立てやすくなります。

年間のイベントと商戦期まとめ

時期イベント・商戦期店舗の主な状況備考
1月初売り福袋商戦冬のセール年間最大の繁忙期売り上げが伸びる時期。在庫の確保や業務の効率化が重要となる。
2月春物新作立ち上がり閑散期(ニッパチ)1月のセール後で客数が減少。春を感じられるコーディネート提案がポイント。
3月春物商戦新生活準備繁忙期スプリングコートやカーディガンが売れ、オフィス向けアイテムの打ち出しが増える。
4月新生活スタートライフイベント準繁忙期20代向けやオフィスカジュアル向けブランドは忙しくなる。セット販売で客単価アップを狙う。
5月ゴールデンウィーク商戦繁忙期連休期間は非常に混雑する。ポイントアップやノベルティ配布などのイベントを開催することも多い。
6月初夏物梅雨対策プレセール閑散期傾向梅雨で客数が減り、セール前の買い控えもある。
7月夏のバーゲンセール開始繁忙期非常に忙しくなる時期。
8月秋物新作立ち上がり最終セール閑散期(ニッパチ)セールが落ち着き客数が減少。秋物が立ち上がる時期。
9月秋物商戦閑散期傾向残暑で秋物が売れにくい現状。気温の変化に対応できるアイテムの提案を工夫する必要がある。
10月冬物立ち上がり本格的な秋物商戦準繁忙期カーディガンやニットなど肌寒い日に着るアイテムが売れ始める。
11月コート販売冬物商戦繁忙期高額なコートが高確率で売上に貢献する時期。
12月クリスマス冬物セール年末準備年間最大の繁忙期ニットやアウターがよく売れる。プレセールも開催され、年末は福袋準備などで接客以外も多忙となる。

このように、アパレル業界は1年の間で売上が大きく変動します。閑散期は決して「暇な時間」ではなく、次の繁忙期に備えるための大切な準備期間なのです。

このサイクルを理解することが、プロの販売員として成長するための第一歩と言えるでしょう。

アパレルの閑散期を「成長期間」に変える思考法 

アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

閑散期を有効に活用するためには、まずその期間をどう捉えるかという「思考法」を変えることが大切です。

閑散期を「未来への準備期間」と捉える

閑散期にお客さまが少ないのは、決してご自身のせいではありません。まずはその事実を理解し、「今は売れない時期」と割り切ってしまいましょう。

その上で、閑散期を「未来の成功に向けた準備期間」と捉え直すことで、目の前の時間を有効に活用する意識が生まれます。

例えるなら、スポーツ選手のオフシーズンです。試合のない期間に、体力の向上や技術の練習を徹底的に行い、次のシーズンで最高のパフォーマンスを発揮できるように備えます。

アパレル販売員の方々にとっての閑散期も同じです。お客さまが少ない今だからこそ、接客スキルや商品知識、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)など、次の繁忙期で成果を出すための「自分磨き」に集中できるのです。

モチベーション低下の仕組みを理解し、受け入れる

閑散期にモチベーションが下がってしまうのは、人間の自然な心理です。

理由①:成果が見えにくい

お客さまが少ないと、どうしても売上目標を達成することが難しくなります。

売上という数字は、販売員にとって自分の頑張りを測る一つの指標です。

その数字が伸び悩むと、「頑張っても意味がないのかな」とモチベーションが下がってしまうことがあります。

理由②:目的意識の喪失

繁忙期には、「お客さまを早くご案内しなきゃ」「在庫を補充しなきゃ」という明確なタスクが次々と発生します。

しかし、閑散期にはそうした明確なタスクが少なくなり、「何のために働いているのだろう」と感じてしまうことがあります。日々が単調に感じられ、やりがいを見失ってしまうかもしれません。

こうした気持ちが生まれるのは、決して弱いからではありません。誰もが経験する、ごく自然なことです。

大切なのは、「やる気が出ない自分を責めないこと」です。まずは「こういう時期だから仕方ない」と受け入れ、その上で「この時間をどうやってポジティブな方向に使おうか」と考えを切り替えることが、成長への第一歩となります。

アパレル閑散期の過ごし方|差がつく7つのアクション

アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

閑散期は、接客以外の業務にじっくりと取り組める貴重な時間です。デキる販売員は、この時期をただ待つのではなく、能動的に動くことで次の成長につなげています。

ここでは、アパレル販売員が閑散期に実践すべき7つのアクションをご紹介します。

①顧客との関係を深める

お客さまが少ない閑散期は、一人ひとりにじっくりと向き合う絶好の機会です。

まず、お洋服のテイストや購入履歴を思い出し、「〇〇さまにぴったりの新作が入荷しました」といったパーソナルなメッセージを添えたDM(ダイレクトメール)を作成してみましょう。

また、購入してくださったお客さまに「先日のアイテムはいかがでしたか?」といったアフターフォローを徹底することも大切です。

こうした連絡を入れることで、お客さまは「自分のことを覚えていてくれている」と感じ、信頼関係が深まります。

さらに、カルテや顧客管理ノートを整理し、お客さまの好みやライフスタイル、前回購入したアイテムなどを詳細に書き込んでおくと、次の来店時に最適な接客をするための「宝物」となります。

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②商品知識をアップデートする

新作が続々と入荷する閑散期は、商品知識を深めるのに最適な時期です。

やみくもに素材やデザインを覚えるだけでなく、「この生地はなぜこのブランドで使われることが多いのか?」といった商品のストーリーや背景を深く掘り下げてみましょう。

これにより、お客さまに商品の魅力をより深く伝えられるようになります。

また、さまざまな商品を組み合わせてコーディネートを考えることで、着こなしの提案力を磨くことができます。普段なら考えつかないような組み合わせを試してみるのも良いでしょう。

そして、「この素材は自宅で洗えますか?」といったお客さまが持つであろう疑問にスムーズに答えられるように、手入れ方法やメリット・デメリットを把握しておくことも重要です。

③VMDの改善と効果検証を行う

VMD(視覚的な演出)は、お客さまの購買意欲を視覚的に刺激する重要な要素です。閑散期は、このVMDをじっくりと見直すことができます。

お客さまの導線(店内の動き)を意識しながら、マネキンの位置やラックの配置を変えるなど、レイアウトを変更してみましょう。

普段とは違うレイアウトにすることで、お客さまに新しい発見を提供できます。

また、シーズンテーマや新作のコンセプトに合わせて、ディスプレイをより魅力的にブラッシュアップすることも大切です。

「なぜこの配置にしたのか?」といった目的意識を持ってVMDを行い、後日、売上や顧客の反応を見て、効果を検証する習慣をつけることで、VMDの改善力アップに繋げることができます。

④接客スキルのトレーニングを行う

「接客は場数」と言われますが、閑散期だからこそ、基本的な接客スキルを改めて見直すことができます。

スタッフ同士で「初来店のお客さま」「商品を迷っているお客さま」などの役割を演じるロールプレイング(接客の模擬練習)は、自分の課題を明確にするのに効果的です。

また、基本的な接客の流れや、商品のおすすめポイントをまとめたトークスクリプトを作ってみるのも良い方法です。よりスムーズで、説得力のある接客に繋がります。

お客さまが少ない時間帯に、先輩や上司の接客を間近で観察し、どのような言葉選びをしているか、どのようなタイミングで声かけをしているかを学ぶことも、大きな成長の機会となるでしょう。

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⑤競合やトレンドの情報収集を行う

外部に目を向けることも、販売員としての視野を広げる上で非常に大切です。

勤務時間外に、競合となるお店を訪れ、どのような客層が多いか、どんな商品が人気かなどをリサーチしてみましょう。
これにより、ご自身のブランドの強みや課題が明確になります。

普段からファッション雑誌やSNSをチェックし、最新のトレンドやコーディネートを学ぶ習慣をつけることも、お客さまとの会話の糸口になったり、提案力を高めたりすることに繋がります。

⑥チーム内での情報共有と勉強会を行う

チーム全体のスキルアップは、お店全体の売上向上に直結します。

「今日、こういう声かけをしたらお客さまに喜んでもらえた」といった日々の接客で得た成功事例を積極的にチーム内で共有しましょう。

また、ブランドの歴史や素材、作り方など、商品に関する勉強会を定期的に開催し、全員で知識を深めることで、店舗全体の接客レベルが底上げされます。

⑦自身のキャリアと向き合う

閑散期は、自分自身の将来についてじっくりと考える貴重な時間です。

まずは、接客スキルだけでなく、コミュニケーション能力やチームマネジメント能力など、どんな業界でも活かせる「ポータブルスキル」をリストアップしてみましょう。ご自身の強みを再認識することができます。

その上で、「このブランドで店長を目指したい」「将来は本社勤務に興味がある」など、漠然としたものでも良いので、今後のキャリアプランを考えてみましょう。

一人で悩んでいてもなかなか答えが見つからないものです。そんなときは、第三者であるキャリアの専門家に相談してみるのも良い方法です。

客観的な視点から、ご自身の強みや可能性、そして今後の選択肢を一緒に考えてもらうことができます。

7つのアクション具体的な行動例期待できる効果
顧客との関係を深めるDM作成アフターフォロー顧客様情報の整理顧客満足度向上リピーター増加ファン化
商品知識をアップデート素材・着こなし研究手入れ方法の把握接客の説得力向上お客さまの疑問解消
VMDの改善と効果検証レイアウト変更ディスプレイのブラッシュアップ購買意欲の向上お店の魅力アップ
接客スキルのトレーニングロールプレイングトークスクリプト見直し接客の質向上成約率アップ
競合やトレンドの情報収集競合店リサーチ雑誌・SNSチェック提案力の向上市場理解の深化
チーム内での情報共有成功事例共有勉強会ミーティングチーム全体のスキルアップ結束力向上
自身のキャリアと向き合うポータブルスキル棚卸しキャリアプランニング自己成長将来への安心感

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30代アパレル転職の分かれ道|年収とキャリアを上げる3つの選択肢

まとめ|閑散期を成長のチャンスに変えよう

アパレル閑散期の過ごし方|デキる販売員が実践する7つのこと

アパレルの閑散期は、一見すると「暇な時間」に感じられるかもしれません。しかし、この時期をどう過ごすかで、販売員としての成長度合いや、将来のキャリアは大きく変わってきます

「未来への準備期間」と捉え、お客さまとの関係を深めること、商品知識を磨くこと、チームでスキルアップを図ることなど、日々の業務をワンランク上の視点で行ってみましょう。

閑散期に地道に積み重ねた努力は、必ず次の繁忙期で大きな成果となって返ってきます。

もし、「このまま今のブランドでキャリアアップを目指すべきか」「別のブランドや業界にも興味があるけど、どうしたら良いか分からない」

など、今後のキャリアについてお一人で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、私たちアプライムの専門家にご相談ください。

あなたの「これから」を、一緒に見つけていきましょう。

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