ファッションが好きでアパレル業界に入ったけれど、毎日の仕事に追われて「この先も続けられるかな」と不安になることはありませんか。
立ち仕事で体は疲れ、友達とは休みが合わず、頑張っても給料はなかなか上がらない。
そんな現実に直面すれば、自信が揺らいでしまうのも無理はありません。
たしかに、アパレル業界は他の仕事に比べて辞める人が多い傾向にあります。
でも、それはあなたが弱いからではありません。多くの場合、働く環境や仕組みそのものに原因があるのです。
ここで大切なのは、業界全体に見切りをつけてしまう前に、自分に合った正しい環境を選ぶ視点を持つことです。
実は、しっかりと休みが取れて、給料も高い水準で働けるブランドは確かに存在します。
この記事では、なぜアパレル業界の離職率が高いのか、その本当の理由をデータとともに解説しながら、現状を変えるための具体的な方法をお伝えします。
「辞めたい」と感じるのは、あなたが次のステージへ進もうとしている前向きなサインです。
せっかく身につけたスキルを活かし、これからも「好き」を仕事にしていくための道筋を一緒に探していきましょう。
目次
アパレルの離職率はなぜ高い?データが示す辞める本当の理由

「毎日こんなに必死に働いているのに、なぜ生活が楽にならないのだろう」
もしあなたが今、そんな疑問を抱いているなら、それは決して個人の能力不足ではありません。
アパレル業界特有の高い離職率には、構造的で明確な理由が存在するのです。
ここでは、厚生労働省のデータや業界独自のビジネスモデルを紐解きながら、なぜこれほどまでに人が辞めてしまうのか、その原因を4つの視点で解説します。
今の辛さがどこから来ているのかを知ることは、現状を変えるための第一歩になります。
宿泊・飲食業に次ぐ高さ。まずは数字で見るアパレルの現状
まずは、客観的なデータからアパレル業界の立ち位置を見てみましょう。
厚生労働省の「雇用動向調査」などの統計において、離職者数(辞めた人の人数)が全産業の中で最も多い業界です。
離職率(辞める人の割合)自体で見ると、実は全産業の平均に近い水準であり、宿泊業や飲食サービス業と比較しても特別高いわけではありません。
しかし、業界全体の働く人の数が多いため、結果として毎年非常に多くの人が職場を去っているのが現実です。
特に課題となっているのが、新卒や若手スタッフの定着率です。「せっかく入社した新人が3年以内に3〜4割近く辞めてしまう」といった現場の感覚は、決して気のせいではありません。
つまり、あなたが「周りの人がどんどん辞めていく」と不安に感じるのは、職場環境が特別に悪いからだけではなく、業界全体として「人の入れ替わりが激しい」構造にあるからなのです。
この事実を知れば、「自分が弱いから続かないんだ」と自分を責める必要がないことに気づけるでしょう。
個人の努力ではどうにもならない薄利多売の仕組み
なぜ、これほどまでに人が定着しないのでしょうか。最大の理由は、多くのブランドが抱える「給料の構造」にあります。
一般的なアパレルブランド、特にファストファッションやカジュアルブランドでは、「安い服を大量に売って利益を出す(薄利多売)」というビジネスモデルを採用しています。
たとえば、数千円のTシャツを売るために、原材料費、輸送費、店舗の家賃、光熱費などが引かれます。
すると、会社の手元に残る利益はごくわずかです。
会社がスタッフの給料に回せるお金(人件費)は、この利益の中から捻出されます。
そのため、元の利益が少ないビジネスモデルである限り、あなたがどれだけ個人の接客スキルを磨いて売上を伸ばしても、給料の原資そのものが足りないため、大幅な昇給が難しいのです。
これは個人の努力不足ではなく、業界の構造的な限界と言えます。
土日休みなし・立ち仕事による体力とメンタルの疲れ
給料の問題と同じくらい深刻なのが、労働環境の過酷さです。
アパレル販売員にとって、世間が休んでいる土日祝日やゴールデンウィーク、年末年始こそが最大の「書き入れ時」です。
- 友人と予定が合わない孤独感:友人が週末に旅行やイベントを楽しんでいる中、自分は満員電車で出勤しなければなりません。結婚式や同窓会にも参加しづらく、プライベートでの疎外感を感じやすくなります。
- 肉体的な負担:ヒールや革靴で一日中立ちっぱなしの接客は、足腰に想像以上の負担をかけます。さらに、重いダンボールを運ぶバックヤード業務も多く、慢性的な疲れが取れない人も少なくありません。
また、常に笑顔で対応し、時には理不尽なクレームも受け止める必要があるため、体力だけでなく精神力(メンタル)もすり減らしてしまうのです。
店長になっても給料が上がりにくい将来への不安
長く働き続けた先に、明るい未来が見えにくいことも離職率を高める要因です。
多くの販売員が目指す「店長」というポストですが、実際に昇格しても、増えるのは給料よりも「責任」と「残業時間」ばかりというケースが多々あります。
さらに、店長のその先にある「本社勤務(プレスやバイヤーなど)」や「エリアマネージャー」の席は非常に限られています。
多くのブランドでは、現場の販売員が本社職へ異動できる確率は極めて低く、「このまま40代、50代になっても店頭に立ち続けられるのだろうか」という将来への不安が尽きません。
このように、頑張った先に目指すべきロールモデル(手本となる先輩)が少ないことが、優秀なスタッフほど早めに見切りをつけて辞めていく大きな原因となっています。
ここまではアパレル業界の厳しい現実についてお話ししてきましたが、ここで一つ大切なことをお伝えしなければなりません。
それは、すべてのアパレルブランドがこれまで説明したような過酷な環境ではないということです。
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ただし、すべてのブランドが激務・薄給なわけではない

業界全体の傾向としては離職率が高いのは事実ですが、中にはスタッフが安心して長く働き続けられる環境を整えている企業も確かに存在します。
ここからは、希望を持って働くための選択肢について見ていきましょう。
離職率が低い「ホワイト」なブランドも確かに存在する
「アパレルはどこに行っても同じだ」と諦めてしまうのはまだ早いです。実は、同じアパレル業界の中にも、驚くほど離職率が低い会社があります。
そうした「ホワイト」と呼ばれる働きやすい会社には、以下のような共通点があります。
- スタッフを大切にする社風:販売員を「使い捨ての労働力」ではなく、ブランドを育てる「大切な資産」と考えています。
- 充実した研修制度:入社してすぐに現場に放り出すのではなく、接客や商品知識を学ぶための研修期間がしっかりと用意されています。
- 数字以外の評価:個人の売り上げノルマだけでなく、チームへの貢献度やお客様との信頼関係を評価してくれる仕組みがあります。
- ライフステージへの配慮:産休や育休が形だけでなく実際に取りやすく、復帰後も時短勤務(短い時間での勤務)で無理なく働ける環境が整っています。
このように、ライフステージが変わっても働き続けられる仕組みがある会社では、スタッフが安心して働けるため、自然と辞める人は少なくなります。
外資系やラグジュアリーなど、しっかり稼げて休める企業もある
では、具体的にどのようなブランドが働きやすいのでしょうか。
その代表的な例が、外資系の企業やラグジュアリーブランドです。
一般的なアパレルブランドとラグジュアリーブランドでは、「利益の出し方(ビジネスモデル)」が根本的に異なります。
この違いを表にまとめて比較してみましょう。
| 項目 | 一般的なアパレル(薄利多売) | ラグジュアリーブランド(高付加価値) |
|---|---|---|
| ビジネスの仕組み | 安い服を大量に売る必要がある | 高品質な服を適正な価格で売る |
| 一着あたりの利益 | 数百円〜数千円と少ない | 数万円〜数十万円と大きい |
| 給料・ボーナス | 利益が薄いため、上がりにくい | 利益率が高く、給料に還元されやすい |
| 接客スタイル | スピード重視で数をこなす | 一人のお客様とじっくり向き合う |
| 休みの取り方 | 人手不足で休みが取りにくい | 長期バカンスなど休暇制度が充実 |
このように、ラグジュアリーブランドは「安く大量に」ではなく「価値あるものを大切に」売るビジネスです。会社に入る利益が大きいため、それがスタッフの給料やボーナスとしてしっかりと還元されます。
実際、ラグジュアリーブランドの販売員の中には、一般的なサラリーマンの平均年収を大きく超える給料をもらっている人も珍しくありません。
さらに、外資系企業は「しっかり休むことも、良い仕事をするために必要だ」という考え方が浸透しています。
そのため、年間休日が120日以上あったり、夏や冬に2週間程度の長期休暇(バカンス)を取ることが当たり前だったりと、プライベートも大切にできる環境が整っていることが多いのです。
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業界全体がダメだと諦める前に、環境の選び方を見直そう
一口に「アパレル販売員」といっても、働くブランドや企業によって待遇は天と地ほどの差があることがお分かりいただけたでしょうか。
もし今、あなたが仕事の辛さに悩み、「アパレル業界から足を洗うしかない」と考えているのなら、少しだけ立ち止まって考えてみてください。
あなたが本当に辛いと感じているのは、服を売ることそのものではなく、報われない環境のせいである可能性が高いのです。
接客でお客様に喜んでもらうことや、ファッションを通じて誰かを元気にすることは好きだという気持ちがあるなら、業界ごと辞めてしまうのはとてももったいないことです。
大切なのは、自分の頑張りが正当に評価され、人間らしい生活ができる「場所」を選ぶことです。環境さえ変えれば、あなたの悩みは解決し、再び情熱を持って仕事に取り組めるようになるかもしれません。
決して甘えではない。辞めたいと感じる瞬間は正常なサイン

ここまで、働く環境の違いについて見てきましたが、それでも「辞めたい」と思う自分に対し、「自分は根性がないのではないか」「ただの甘えではないか」と罪悪感を感じてしまうことがあるかもしれません。
しかし、そう感じる必要は全くありません。
むしろ、今の環境に違和感を覚えるのは、あなたが仕事に対して真剣に向き合い、もっと良い働き方を求めているという正常なサインなのです。
ここでは、多くの販売員が抱える悩みと、その裏にある前向きなメッセージについてお話しします。
ノルマのプレッシャーで服が純粋に楽しめない時
「今月も予算を達成しなければならない」というプレッシャーから、本当はお客様に似合っていない服を勧めてしまったり、在庫を処分するための接客をしてしまったりすることはありませんか。
もし、そんな瞬間に心が苦しくなるのなら、それはあなたが「お客様に対して誠実でありたい」という強いプロ意識を持っている証拠です。
本来、販売員の仕事はお客様に一番似合う服を提案し、喜んでもらうことです。
会社の都合によるノルマのせいでそれができないことに悩むのは、販売員として正しい感覚を持っているからこそです。
同年代の友人と比べて給料や休みの差を感じた時
SNSで友人が週末に旅行に行っていたり、ボーナスで高い買い物をしていたりするのを見て、惨めな気持ちになったとしても、自分を責める必要はありません。
仕事は人生の大切な一部ですが、人生のすべてではありません。
友人と同じように休日を楽しみ、趣味にお金を使い、将来のために貯金もしたいと願うのは、人間として当たり前の欲求です。
「もっと豊かな生活を送りたい」と願うことは、今の環境から抜け出し、より高い待遇を得るための行動を起こすための大切なエネルギーになります。
憧れの先輩が疲弊している姿を見て自分の未来が見えない時
かつて憧れていた先輩や店長が、連日の残業で疲れ果てていたり、給料の不満を漏らしていたりする姿を見て、「自分も数年後はこうなるのか」と絶望してしまうことがあるかもしれません。
これは、あなたが自分のキャリア(仕事人生)を長期的な視点で真剣に考えているからこそ感じる不安です。
「ただなんとなく働ければいい」と考えている人は、将来の姿に不安を感じたりはしません。このままではいけないと危機感を持つことは、手遅れになる前に新しい道を探すための賢明な判断力が働いていると言えます。
厳しい環境で悩みながらも続けてきた努力は、あなたが思っている以上に価値があるものです。では、その経験が外の世界でどのように評価されるのでしょうか。
次は、アパレル販売員だからこそ持っている、転職市場での意外な「強み」についてお話しします。
高い離職率はチャンスでもある|元販売員が市場で評価される理由

「辞めたい」と感じるほどの厳しい環境で働いてきた経験は、決して無駄にはなりません。むしろ、人の入れ替わりが激しいアパレル業界で揉まれてきた経験は、転職市場において非常に高い評価を受ける武器になります。
ここでは、なぜアパレル経験者が他の業界やハイクラスなブランドから求められるのか、その理由を3つのポイントで解説します。
今の自分には、想像以上の市場価値があることに気づくはずです。
①激しい入れ替わりの中で身についた環境への適応力
離職率が高いということは、常に新しいスタッフが入ってきたり、店舗のメンバーが頻繁に変わったりする環境だということです。その中で業務を回していくには、新しい人とすぐに協力関係を築き、変化に柔軟に対応する力が求められます。
また、アパレルは週単位で新作が入荷し、季節ごとに売り場がガラリと変わります。
こうしためまぐるしい変化の中で、常にスピード感を持って行動してきた経験は、企業にとって非常に魅力的です。
- 変化を恐れない姿勢:急な方針転換や新しいルールの導入にも柔軟に対応できる。
- 即戦力となる行動力:指示を待つのではなく、状況を見て自分で判断し動くことができる。
こうした「適応力」は、どの業界や職種にいっても重宝される基礎的な能力です。
②初対面の人とすぐに打ち解ける高いコミュニケーション能力
販売員にとって当たり前の「お客様への声かけ」ですが、これはビジネスの世界では非常に高度なスキルです。
全く面識のない初対面の人に声をかけ、警戒心を解き、会話を通じてニーズを引き出す。このプロセスには、以下のようなビジネスに不可欠な能力が凝縮されています。
- 観察力:相手の服装や視線から、何を探しているか、話しかけても大丈夫かを瞬時に判断する力。
- 傾聴力(聞く力):一方的に売り込むのではなく、相手の話を引き出し、本当の悩みを見つける力。
- 調整力:クレーム対応などで、相手の感情に配慮しながら問題を解決へ導く力。
一般的なオフィスワークでは、社内の知っている人とのやり取りが中心になることが多いため、「初対面の相手とゼロから関係を作れる力」は、一生モノの強みと言えます。
③ただ売るだけでなく、売上などの数字を意識して動くビジネス感覚
「今日の予算まであといくら足りないか」「客単価を上げるにはどうすればいいか」。日々、こうした数字と向き合いながら店頭に立っていることも、大きな強みです。
多くの仕事では、「言われた作業をこなすこと」が中心になりがちですが、アパレル販売員は常に「結果(売上)」を求められます。
- 目標から逆算して今日の行動を決める
- 売れなかった原因を考え、レイアウトや接客を変えてみる
- チームで協力して予算達成を目指す
このように「目標(ノルマ)を達成するために自分で考えて行動する」という習慣が身についている人は、特にラグジュアリーブランドや営業職など、結果が数字として明確に出る仕事で即戦力として歓迎されます。
厳しい環境で培ったスキルは、あなたが思っている以上に価値があるものです。では、その価値を正当に評価してもらい、もっと自分らしく働くためにはどうすればよいのでしょうか。
ここからは、あなたのスキルを最大限に活かしながら、待遇や環境を劇的に変えるための具体的な方法についてお話しします。
「好き」を貫くために。今よりもっと輝ける場所へ環境を変える

今の職場が辛いからといって、必ずしも「アパレル業界」そのものを辞める必要はありません。問題なのは「服を売る仕事」そのものではなく、「働きにくい環境」である場合がほとんどだからです。
ここでは、業界を離れるのではなく、働く場所を変えることで「好き」を仕事にし続ける選択肢について解説します。環境さえ変われば、あなたの悩みは驚くほど解消されるかもしれません。
アパレルを辞める必要はない。働くブランドを変えよう
もしあなたが「ファッションに関わる仕事は好き」だと思っているなら、異業種への転職を急ぐ必要はありません。
アパレル業界の中には、長時間労働や低賃金が当たり前ではない会社もたくさんあります。
大切なのは、自分のライフスタイルや価値観に合ったブランドを選ぶことです。
「アパレル=ブラック」という思い込みを捨て、視野を広げてみるだけで、以下のような「働きやすい場所」が見つかります。
- 大手企業のブランド:福利厚生(手当や休暇制度)が整っており、サービス残業がないよう管理が徹底されている。
- 特定のファンがいるブランド:流行を追うだけでなく、根強いファンがいるため売上が安定しており、ノルマの圧力が少ない。
- 接客重視のブランド:売上の数字よりも、お客様との会話や提案の質を評価してくれる。
このように、探せば自分らしく働ける場所は必ずあります。業界全体を見限る前に、まずは「違う種類のブランド」に目を向けてみることが大切です。
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アパレル販売職のキャリアアップ|どんな道がある?5つの選択肢を徹底解説
今のスキルを活かして、より高待遇なラグジュアリーブランドへ
環境を変える際、特におすすめなのがラグジュアリーブランドへの挑戦です。
先ほどもお話しした通り、ラグジュアリーブランドはビジネスモデルの違いから、給料や休日などの待遇が非常に手厚い傾向にあります。
しかし、「ハイブランドなんて自分には敷居が高い」と尻込みしてしまう人も多いのではないでしょうか。実は、ラグジュアリーブランドに対するイメージと現実には、良い意味でのギャップがあります。
| あなたが抱いている不安(イメージ) | 実際のラグジュアリーブランド(現実) |
|---|---|
| 特別な経歴や学歴が必要そう | 経験よりも「人柄」や「熱意」を重視する傾向がある |
| 英語が話せないとダメそう | 語学力は必須ではない(あれば加点される程度) |
| ノルマが厳しそう | チームで目標を追うスタイルが多く、個人の負担は分散される |
| 敷居が高くて怖そう | 教育制度が整っており、未経験者も丁寧に育ててくれる |
ラグジュアリーブランドが求めているのは、特別な才能ではなく、お客様に寄り添う丁寧な接客スキルです。
あなたがこれまでの現場で磨いてきた、お客様の要望を聞き出す力や、気持ちよく買い物をしてもらうための気配りは、ラグジュアリーの世界でもそのまま通用する強力な武器になります。
今のスキルを持ったまま、より良い待遇の環境へ移ることは十分に可能なのです。
自分に合う環境なら、接客はもっと楽しくやりがいのある仕事になる
給料や休みの不安がなくなれば、心に余裕が生まれます。
心に余裕ができれば、売上のプレッシャーに追われることなく、本来の目的である「目の前のお客様」とじっくり向き合うことができるようになります。
- 「この服を着てどこに行こうかな」とワクワクしているお客様に対し、心からの提案ができる。
- 「あなたのおかげで良い買い物ができた」と感謝の言葉をいただける。
- 理不尽なことに悩まされず、プロとして誇りを持って働ける。
そうした販売員本来の楽しさややりがいを、もう一度取り戻すことができるはずです。
自分に合った環境で働くことは、生活を豊かにするだけでなく、仕事への情熱を再燃させるきっかけにもなるのです。
では、実際に今の忙しい毎日の中で、どのようにして理想の環境を見つければよいのでしょうか。
次は、休みが不規則で時間がないアパレル販売員でも、失敗せずに転職活動を進めるための具体的なコツをお伝えします。
後悔しない転職のために。忙しいアパレル店員が押さえるべき活動のコツ

「転職したいけれど、日々の業務に追われて時間がない」「シフト制で面接の日程が組みにくい」といった悩みは、アパレル販売員の転職活動につきものです。
しかし、忙しいからといって準備不足のまま動いてしまうと、また同じような環境の職場を選んでしまいかねません。ここでは、限られた時間の中で効率的に動き、後悔のない転職を実現するための3つのポイントを紹介します。
シフト制で時間がなくても、エージェントを使えば効率的に動ける
不規則なシフト勤務の中で、自分一人で求人を探し、応募し、面接の日程調整をするのは至難の業です。そこでおすすめなのが、転職エージェントを賢く活用することです。
特にアパレル業界やラグジュアリーブランドに特化したエージェントなら、あなたの希望に合う求人を厳選して紹介してくれるだけでなく、面倒な面接の日程調整や、給料交渉まで代行してくれます。
「平日の夜しか時間が取れない」「土日は絶対に休めない」といった事情も汲んでくれるため、在職中でも無理なく活動を進めることができます。プロの力を借りることで、時間を大幅に節約できるのです。
履歴書ではセンスだけでなく売上などの数字での成果を書く
アパレル業界での経験をアピールする際、ファッションセンスやコーディネート力ばかりを強調していませんか。
もちろんセンスも大切ですが、より良い待遇の企業、特にラグジュアリーブランドが注目しているのは、具体的な成果です。
職務経歴書を書く際は、以下のように数字や具体的なエピソードを盛り込むことを意識しましょう。
- 予算達成率:「店舗の月間予算を○ヶ月連続で達成した」
- 客単価アップの工夫:「セット率(一人あたりの購入点数)を上げるために、試着時の提案方法を変えた」
- 個人の実績:「個人売上でエリア内トップ3に入った」「顧客指名数を前年比○%増やした」
このように書くことで、「感覚だけでなく、ビジネスとして仕事ができる人だ」という評価を得られます。日々の業務で意識していた数字を、ぜひアピール材料に使ってください。
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アパレルの職務経歴書|採用担当の目に留まる戦略的書き方OK例・NG例
人手不足で辞めづらいからこそ、辞める計画は余裕を持って立てる
慢性的な人手不足のアパレル業界では、「辞めたい」と伝えても強く引き止められたり、退職時期を先延ばしにされたりすることがあります。トラブルなくスムーズに次の職場へ移るためには、計画的な退職準備が欠かせません。
まずは就業規則を確認し、「退職希望はいつまでに伝えるべきか」を把握しましょう。法律上は2週間前までの申告で退職可能ですが、円満退職を目指すなら、繁忙期を避け、1〜2ヶ月前には直属の上司に伝えるのがマナーです。
「次が決まってから伝える」のが鉄則ですが、引き継ぎの期間も含めて、余裕を持ったスケジュールを立てておくことが、あなた自身を守ることにもつながります。
まとめ|逃げではなく次のステージへの卒業を

この記事では、アパレル業界の離職率が高い理由と、その解決策についてお話ししてきました。
薄利多売のビジネスモデルや過酷な労働環境など、業界特有の構造的な問題がある以上、あなたが「辞めたい」と感じるのは決して甘えではなく、現状を変えようとする正常で前向きな反応です。
今の職場を辞めることは「逃げ」ではなく、あなたがより輝ける場所へと進むための卒業です。
ファッションが好きでお客様を喜ばせたいという想いがあるなら、その気持ちを犠牲にする必要はありません。環境さえ変えれば、仕事はもっと楽しく、人生はもっと豊かになります。
もし、今の環境に限界を感じているなら、一度私たちアプライムにご相談ください。
私たちはラグジュアリーブランド専門の転職エージェントとして、あなたのスキルを正当に評価し、長く安心して働けるブランドをご紹介します。
あなたの「好き」を諦めないための第一歩を、ここから踏み出してみませんか。


