「ルイ・ヴィトンのバッグは、なぜ数十万円もするのだろう?」
「お客様に価格の理由を聞かれた時、うまく説明できなかった…」
ハイブランドの価格に対して、誰もが一度は疑問を抱いたことがあるかもしれません。
特に販売の現場では、その価値をお客様にどう伝えれば納得していただけるだろうかと、難しさを感じる場面も少なくないでしょう。
もし、その理由が「広告費やブランド名にお金を払っているだけ」だと思われているとしたら、それはブランドが長年かけて築き上げてきた価値の、ほんの一部しか見ていないことになります。
価格の裏には、最高の素材や技術といった目に見えるコストだけではありません。
ブランドの歴史や世界観、そして最高の顧客体験を創り出すための、数えきれないほどのプロフェッショナルたちの情熱と哲学が込められているのです。
この記事では、ハイブランドが高い理由を6つの側面に分けて、その背景にある物語と共に徹底的に解説します。
理由①:素材と技術|目に見える圧倒的な「品質コスト」
まずはじめにご紹介するのは、ハイブランドの価格の土台となっている、製品そのものの圧倒的な「品質」です。
単に「良い材料を使っているから高い」という単純な話ではありません。
最高の製品を生み出し、未来へと繋げていくための、ブランドのこだわりが詰まった投資があるのです。
この「品質コスト」は、大きく3つの要素に分けて見ていきましょう。
コストの要素 | 内容 | 具体例 |
最高級の素材費 | 世界中から厳選された、希少で高品質な天然素材を選び抜くための費用。製品の美しさや丈夫さの源となります。 | ・エルメス:厳しい基準をクリアした最高級レザー・ロロ・ピアーナ:仔山羊から一度しか採れないベビー・カシミヤ |
技術の継承費 | 機械では真似のできない、熟練職人の手仕事(クラフツマンシップ)を守り、次世代へ受け継いでいくための育成費用。 | ・高級時計:ムーブメント(駆動装置)の手作業による組み立て・高級バッグ:手縫いによる美しいステッチ |
未来への研究開発費 | 伝統を守るだけでなく、ブランドが未来も輝き続けるための新しい素材や技術を研究・開発するための投資費用。 | ・プラダ:ラグジュアリーの常識を変えたナイロン素材「ポコノ」・各ブランド:環境に優しい代替レザーやリサイクル素材の開発 |
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ロゴはもう要らない。知性が薫るクワイエットラグジュアリーという新しい価値観
世界中から集められる、最高級の素材
ハイブランドのものづくりは、その出発点である「素材」選びから、全く違うところから始まります。
例えば、HERMES(エルメス)のバッグに使われるレザーは、世界中の革の中から厳しい基準をクリアしたものだけを選び抜き、さらにその一枚の中でも本当に良い部分しか使いません。
これらの特別な素材は、熟練の職人の手にかかることで初めて、他にはない手触りや美しい輝き、そして長く使い続けられる丈夫さを持ちます。
最高の素材を選ぶことは、製品が世代を超えて愛されるための、大切な約束事なのです。
失われつつある「職人技(クラフツマンシップ)」の継承
どんなに素晴らしい素材があっても、それを最高の製品へと形にする技術がなければ意味がありません。
ハイブランドは、機械での大量生産では決して真似のできない、熟練した職人による手仕事「クラフツマンシップ」をとても大切にしています。
ひとつの製品を、一人の職人が何十時間もかけて丁寧に仕上げる。
こうした手仕事は、ブランドが長い年月をかけて職人を育て、伝統の技を次の世代へと受け継いでいるからこそ生まれるのです。
製品の価格には、まるで文化遺産のような貴重な「職人技」を守り、育てていくための費用も含まれています。
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ハイブランドの歴史【LVMH編】転職前に押さえたい主要10ブランドのDNA
研究開発に投じられる、莫大な「未来への投資」
ハイブランドは、伝統を守るだけでなく、常に未来を見据えた新しい挑戦を続けています。
例えば、PRADA(プラダ)が開発したナイロン素材「ポコノ」は、それまでのラグジュアリーの常識を覆し、世界に大きな驚きを与えました。
最近では、環境への配慮から、地球に優しい新しい素材の開発が多くのブランドで大切なテーマになっています。
こうした未来への投資は、ブランドが100年先も輝き続けるために、なくてはならない活動なのです。
もちろん、そのための費用も製品の価格に含まれています。
理由②:憧れを創る|目に見えない莫大な「イメージコスト」
ハイブランドの価値は、製品そのものの品質だけで決まるわけではありません。
お客様が心に抱く「憧れ」や「ときめき」といった、目には見えないブランドのイメージも、価格を構成する大切な要素です。
この「イメージ」は、決して自然に生まれるものではありません。
デザイナーだけでなく、建築家やフォトグラファー、そして店頭に立つ販売員まで、数えきれないほどのプロフェッショナルたちがチームとなって、ブランドの世界観を創り上げています。その専門的な活動にかかる費用が「イメージコスト」なのです。
ブランドの“顏”を作る「店舗開発費」
ハイブランドの店舗は、商品を売る場所だけではなく、ブランドの物語を体験できる「特別な空間」です。
- 空間デザイン: 世界的に有名な建築家やデザイナーが店舗を手掛け、ブランドの哲学を表現するために、内装、照明、香り、アート作品まで緻密に計算されています。
- 立地戦略: 銀座や表参道といった世界の一等地に店舗を構えることも、ブランドのステータスを示す上でとても大切な投資です。
夢と憧れを創り出す「広告宣伝費」
私たちが雑誌やウェブサイトで目にする広告ビジュアルも、ブランドのイメージを創る上で欠かせない要素です。
まるで一枚の芸術作品のような広告写真は、世界トップクラスのフォトグラファーやモデルといった才能が集結して創り上げられます。
また、壮大なスケールで開催されるファッションショーは、最新コレクションの発表だけでなく、ブランドの創造性を世界に示すための重要な舞台です。
これらの活動を通じて、ブランドは人々の心の中に「いつかは手に入れたい」という夢や憧れを育んでいるのです。
最高の体験を提供する「人件費」
そして、ブランドのイメージを完成させる最後のピースは、お客様と直接向き合う「人」の存在です。
- 専門性: ハイブランドの販売員は、厳しいトレーニングを受けた「ブランドアンバサダー」です。その専門的なおもてなしに対して、適切な報酬が支払われます。
- 教育研修: お客様に最高の満足感を提供し続けるため、ブランドは人材教育にも多大な時間と費用をかけています。
▼ハイブランドの販売員について詳しく知りたい方は以下も合わせてご覧ください。
ラグジュアリーブランド販売員の全貌!未経験からの必須スキルと描けるキャリア
理由③:希少性|入手困難だからこそ価値が上がる巧みな戦略
ハイブランドが「特別」であり続けるために、とても大切にしているのが「希少性」です。
「いつでも、誰でも、簡単に手に入る」ものではないからこそ、所有する喜びや価値が高まります。
ここでは、その希少性を生み出すための、巧みな戦略について見ていきましょう。
あえて「多く作らない」ことで、需要を喚起する
ハイブランドの製品の中には、お金を出せばすぐに買えるわけではないものが数多く存在します。これには、大きく二つの理由があります。
一つは、理由①で触れたように、熟練した職人の手仕事に頼っているため、物理的に大量生産ができないという点です。
そしてもう一つが、ブランドの戦略として、あえて生産数をコントロールしているという点です。
需要に対して供給量を少なく保つことで、「手に入りにくい特別なもの」という価値が生まれます。
HERMES(エルメス)のバーキンのように、顧客として認められて初めて購入の機会を得られるような製品は、この希少性戦略の代表例と言えるでしょう。
手に入れるまでの道のりが長いからこそ、実際に所有できた時の喜びは計り知れないものになるのです。
セールをしない、アウトレットに出さない理由
多くのハイブランドは、シーズンオフになってもセールを行いません。
また、商品をアウトレットモールで販売することもほとんどありません。
これは、「私たちの製品は、時間が経っても価値が下がらない」という、ブランドの絶対的な自信の表れです。
セールでの値下げは、一時的に売上を伸ばすことはできますが、長い目で見るとブランドイメージを損ない、「定価で買うのが損」という印象を与えかねません。
いつでも同じ価格で販売し続けることは、製品の価値を守ると同時に、すでに定価で購入してくれたお客様への誠実な姿勢を示すことにも繋がります。
「いつ買っても価値は同じ」という安心感が、ブランドへの信頼を育んでいるのです。
二次流通市場での価格高騰が、新品の価値をさらに高める
新品が手に入らない人気のモデルは、中古市場(二次流通市場)で、定価を上回る「プレミア価格」で取引されることがあります。
一見、ブランドには直接的な利益がないように思えますが、実はこれもブランドの価値を高める上で大きな役割を果たしています。
二次流通市場での価格は、その製品が持つ「客観的な資産価値」を証明するものとなります。
「このブランドの製品は、価値が落ちないどころか、上がる可能性すらある」という認識が広まることで、新品への需要はさらに高まります。
このように、ブランドが直接コントロールできない市場での評価までもが、ハイブランドの価値をより一層強固なものにしているのです。
理由④:歴史と物語|価格に乗せられた「時間」という無形価値
ハイブランドの製品には、素材や技術といった目に見える価値だけでなく、ブランドが歩んできた「時間」そのものが持つ、目に見えない価値も含まれています。
ここでは、なぜブランドの歴史や物語が、価格に反映されるのかを見ていきましょう。
100年以上の歴史が与える、絶対的な「信頼」と「安心感」
世の中には、数えきれないほどのブランドが生まれては、いつの間にか消えていきます。
その中で、100年以上にわたって世界中の人々に愛され続けているという事実は、それだけで特別な価値を持ちます。
長い歴史は、そのブランドが品質、デザイン、サービスにおいて、時代を超えてお客様を満足させ続けてきたという何よりの証明です。
LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)のトランクが、100年以上経った今でも多くの人々の旅のパートナーであり続けているのは、その歴史に裏打ちされた絶対的な信頼があるからに他なりません。
この長い時間をかけて築き上げられた「安心感」と「信頼」があるからこそ、お客様は高価な製品であっても、自信を持って手に取ることができるのです。
創業者の哲学や、デザイナーの情熱という「物語」
一つひとつのハイブランドには、まるで映画のような「物語」があります。
例えば、ココ・シャネルは、窮屈なコルセットから女性を解放し、自由で活動的なスタイルを生み出しました。
彼女の生き方や哲学そのものが、CHANEL(シャネル)というブランドの核となっています。
私たちがハイブランドの製品を手にするとき、私たちは単に「モノ」を買っているのではありません。
その背景にある創業者の情熱や、デザイナーが製品に込めた想い、ブランドが乗り越えてきた歴史といった「物語」に共感しているのです。
この共感こそが、製品に他にはない特別な価値を与えています。
世代を超えて受け継がれる「タイムレス」な価値
ハイブランドの製品の多くは、一過性の流行を追うのではなく、何十年経っても色褪せない「タイムレス」なデザインを持っています。
お母様から譲り受けたジュエリーや、お父様が大切に使っていた腕時計のように、ハイブランドの製品は世代を超えて受け継がれていくことができます。
これは、丈夫で長持ちするというだけではありません。
時代が変わっても古びることのない普遍的な美しさを備えているからです。
「長く使える」だけでなく、「次の世代に引き継げる」という価値は、製品をただの消耗品ではなく、「家族の資産」へと変化させます。
この未来に続く価値もまた、価格の大切な一部となっているのです。
理由⑤:サービスの質|価格に見合う以上の「満足感」の提供
ハイブランドの価値は、購入した製品そのものだけで完結するわけではありません。
店舗を訪れてから、購入した後もずっと続く、質の高いサービス全体が価格に含まれています。
お客様に「このブランドを選んで本当に良かった」と感じてもらうための、特別な「顧客体験」こそが、ブランドの価値をさらに高めているのです。
購入前から始まる、特別な「おもてなし」
ハイブランドの店舗に一歩足を踏み入れた瞬間から、特別な体験は始まっています。
洗練された空間で、知識豊富な販売員がお客様一人ひとりの要望を丁寧に伺い、最適な商品を提案します。
その時間は、豊かで心地よいひとときです。
急かされることなく、じっくりと商品と向き合える環境や、きめ細やかな心遣いに満ちた接客は、ハイブランドが提供する質の高いサービスの根幹をなすものです。
この特別なおもてなしが、購入への期待感を高め、満足感に繋がっていきます。
購入後に続く、手厚い「アフターサービス」
ハイブランドとお客様との関係は、商品を購入したら終わりではありません。むしろ、そこからが本当の始まりです。
バッグの修理や時計のメンテナンス、ジュエリーのクリーニングなど、購入後も長きにわたって製品を最高の状態で使い続けられるよう、手厚いアフターサービスが用意されています。
専門の職人が、一つひとつの製品に責任を持ち、丁寧に対応してくれる安心感は、「一生もの」として製品を大切にしようという気持ちを育みます。
こうした購入後の手厚いサポートもまた、価格に含まれる重要なサービスの質なのです。
自分を肯定し高めてくれる「体験」という価値
ハイブランドの製品を身につけることは、着飾る以上の意味を持ちます。
憧れのブランドを手に入れるまでの過程や、店舗での特別な体験、購入する時の高揚感は自信に繋がり、日々の生活に彩りを与えてくれます。
「頑張った自分へのご褒美」として購入する方も多いように、ハイブランドの製品は、自己肯定感を高め、次のステップへ進むためのモチベーションとなる「特別な体験」を提供してくれるのです。
この精神的な満足感もまた、価格では測れない大切な価値の一部と言えるでしょう。
理由⑥:ステータスシンボル|自分を表現し、人と繋がるための「証」
最後に、ハイブランドの価格を語る上で欠かせないのが、「ステータスシンボル」としての価値です。
これは、自分自身の価値観を表現し、同じ想いを持つ人々と繋がるための、大切な「証」としての役割も持っているのです。
「頑張った自分」を肯定してくれる象徴
ハイブランドの製品は、多くの人にとって、仕事や人生における努力や達成の象徴となります。
「大きなプロジェクトを成功させた記念に」「目標を達成した自分へのご褒美に」といったように、自分の頑張りを形として残し、肯定するための大切なアイテムとなるのです。
この製品を身につけることで得られる自信や高揚感は、次の目標へ向かうための大きなモチベーションにも繋がります。
同じ価値観を持つ人々と繋がる「所属の証」
ハイブランドの製品を所有することは、「このブランドの哲学や美学に共感しています」という意思表示でもあります。
例えば、革新的なデザインを好む人が集まるブランド、伝統的な職人技を尊重する人々が愛するブランドなど、それぞれのブランドには独自のコミュニティが存在します。
同じブランドのアイテムを持つ人同士が出会った時、言葉を交わさなくても、どこか親近感や一体感を覚えることがあるかもしれません。
このように、製品が同じ価値観を持つ人々と繋がるための「所属の証」となり、そのコミュニティの一員であるという満足感を与えてくれるのです。
「自分らしさ」を表現するための手段
どのブランドを、そしてどのアイテムを選ぶかということは、その人の個性やライフスタイルを雄弁に物語ります。
「私は、シンプルで質の良いものを長く大切に使いたい」「私は、遊び心のあるデザインでファッションを楽しみたい」
そうした一人ひとりの価値観を、言葉の代わりに製品が表現してくれるのです。
ハイブランドの製品は、なりたい自分に近づき、「自分らしさ」を表現するための心強いパートナーのような存在とも言えるでしょう。
【販売員向け】お客様の「なぜ高いの?」に、プロとしてどう答えるか
これまで見てきたように、ハイブランドの価格には多くの理由が凝縮されています。
しかし、その知識をただ並べるだけでは、お客様の心には響きません。
お客様の「なぜ高いの?」という質問は、あなたとのコミュニケーションを求めるサインであり、信頼関係を築く絶好の機会です。
ここでは、そのチャンスを最大限に活かすための答え方について考えていきましょう。
まずは避けたい、NGな回答例
お客様からの質問に対し、つい無意識に使ってしまいがちな言葉があります。
しかし、これらの回答は、お客様のさらなる疑問を生んだり、思考停止と受け取られたりする可能性があるため注意が必要です。
NG例①:「人気商品ですので…」
→ 人気があることは理由の一つかもしれませんが、お客様が知りたいのは「なぜ人気なのか」という本質的な価値です。
これでは、お客様自身の価値観とは関係ないところで話が終わってしまいます。
NG例②:「良い素材を使っていますので…」
→ これも事実ですが、あまりに漠然としています。「どこが、どのように良いのか」が伝わらなければ、お客様の納得には繋がりません。
これらの回答は、まるでマニュアルを読んでいるかのような印象を与えかねません。大切なのは、目の前のお客様一人ひとりに合わせて、言葉を尽くす姿勢です。
OKな回答|5つの価値を、相手に合わせてストーリーで語る
プロフェッショナルな回答の鍵は、これまで解説してきた6つの価値(品質、イメージ、希少性、歴史、サービス、ステータス)の中から、目の前のお客様が最も興味を持ちそうなポイントを選び、それを「ストーリー」として語ることです。
お客様に合わせて、伝える価値を選ぶ
まずは、お客様との会話や雰囲気から、何に興味をお持ちかを感じ取ります。
- 品質や機能性を重視する方には → ①素材・技術 + ⑤アフターサービス
- デザインや背景に興味がある方には → ④歴史・物語 + ②デザイナーの想い
- 人とは違う特別なものを求める方には → ③希少性 + ①職人技
全てを話す必要はありません。お客様の心に最も響きそうな物語を、一つか二つ、丁寧にお届けすることが大切です。
具体的な会話例
【ケース1】長く使える良いものを探しているお客様に
お客様: 「素敵だけど、やっぱりお値段がしますね…」
販売員: 「はい、そうですよね。実はこのバッグ、長く使っていただくほどに味わいが出る特別なレザーを使っているんです。世界中の革の中から選ばれた、本当に傷の少ない部分だけを使っているので、とても丈夫なんですよ。もちろん、何かあれば私たちが責任を持って修理やメンテナンスを承りますので、まさに『一生もの』として安心してお使いいただけます。」
→ ポイント: 「素材の良さ」に、「未来の安心(アフターサービス)」という物語を加えています。
【ケース2】デザインのユニークさに惹かれているお客様に
お客様: 「このデザイン、面白いですね。どうしてこんな形なんですか?」
販売員: 「お気づきいただき、ありがとうございます。実はこのモチーフは、創業者の〇〇が旅先で見た△△から着想を得たものなんです。『女性をもっと自由に』という彼の想いが込められていて、ブランドを象徴するデザインとして何十年も愛されているんですよ。」
→ ポイント: デザインの背景にある「創業者の物語」を語り、製品に深みを与えています。
お客様の「なぜ?」にプロとして答えることは、単なる商品説明ではありません。
それは、ブランドが紡いできた物語をお客様にお届けし、製品への愛着を育む、とてもクリエイティブな仕事なのです。
▼接客時のフレーズについて詳しく知りたい方は以下を合わせてご覧ください。
真似るだけで売れる!トップ販売員の接客フレーズ特集|心を動かす魔法の言葉術
まとめ|ハイブランドが高いのは、ブランドの“哲学”そのもの
今回は、ハイブランドの価格が高い理由を、その背景にある様々な価値と共に解説しました。
最高の素材と職人技、多くのプロが創り上げる世界観、巧みな希少性戦略、そして購入後も続く手厚いサービス。
これら目に見える価値だけでなく、ブランドが歩んできた歴史や物語、所有することで得られるステータスといった目に見えない価値までもが複雑に絡み合い、価格は形成されています。
それは、ブランドが守り続けてきた「哲学」そのものと言えるでしょう。
価格の裏にある物語を深く理解することは、お客様との会話を豊かにし、日々の仕事に新たな誇りをもたらしてくれるはずです。