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アパレルバックヤードの仕事内容とは?店舗のコアを支えるプロの仕事術

アパレルバックヤードの仕事内容とは?店舗のコアを支えるプロの仕事術

アパレル店舗の華やかなフロアを支える「バックヤード」
お客様からは見えないこの場所で、一体どのような仕事がされているのでしょうか。

「バックヤード業務は、販売の合間に行う作業」「地味で、誰にでもできる仕事なのでは?」—— もしかすると、そんな風に思われているかもしれません。

しかし、それは大きな誤解です。実は、バックヤードは店舗の売上やお客様の満足度を左右する、「心臓部」とも言える重要なセクションなのです。
この記事では、アパレルバックヤードの具体的な仕事内容を、「在庫管理」「商品管理」「店舗運営サポート」という3つの視点から詳しく解説します。

さらに、この仕事で求められるスキルや、バックヤードでの経験が店長やMD(マーチャンダイザー)、EC運営といった未来のキャリアにどう繋がっていくのかまで、具体的にお伝えします。

そもそも、アパレルの「バックヤード」とは?

そもそも、アパレルの「バックヤード」とは?

まずは、「バックヤード」が店舗においてどのような場所であり、どんな役割を担っているのか、その基本的なことから確認しましょう。
お客様が過ごす「フロア」との違いを理解することで、バックヤード業務の重要性が見えてきます。

店舗の「裏側」にある、もう一つの仕事場

バックヤードとは、その名の通り、店舗の「裏側」にあるスペース全般を指します。
一般的には、商品を保管する「ストックルーム」や、スタッフが休憩や事務作業を行う事務所スペースなどが含まれます。

お客様の目には直接触れることはありませんが、この場所には店舗を円滑に運営するための機能が集約されています。

・入荷したばかりの新しい商品

・お客様にお渡しするための備品

・売上を管理するための書類

など、店舗のあらゆる「モノ」と「情報」がここに集まり、管理されているのです。
バックヤードは、いわば店舗のスムーズな活動を支えるための土台となる場所と言えます。

「フロア(表)」と「バックヤード(裏)」の役割分担

店舗の仕事は、お客様と直接関わる「フロア」と、それを後方から支える「バックヤード」の二つの役割に大きく分けられます。
それぞれが専門性を持ち、連携することで初めて、お客様に最高の購買体験を提供できます。その役割の違いを、下の表で具体的に見てみましょう。

項目フロア(表の仕事)バックヤード(裏の仕事)
主な目的お客様への接客・販売を通じて、売上と顧客満足度を高めること商品を最適な状態で管理・供給し、フロア業務を円滑にすることで売上を最大化すること
主な業務・接客、コーディネート提案・レジ業務・ディスプレイ変更・フィッティングルーム対応・入荷商品の検品、仕分け・在庫管理(ストック整理)・備品管理、発注・他店への商品移動手配
求められるスキルコミュニケーション能力、提案力、ブランドへの深い理解正確性、処理能力、段取り力、サポート力
ミッション「今日」の売上と顧客体験を最大化する「明日以降」の売上と効率的な店舗運営を準備する

このように、フロアが「攻め」の役割を担うとすれば、バックヤードは店舗運営の基盤を固める「守り」の役割を担っています。
この両輪がしっかりと機能して初めて、店舗は安定した売上を生み出すことができるのです。

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アパレルバックヤード|3つの主な仕事内容

アパレルバックヤード|3つの主な仕事内容

バックヤードの仕事は多岐にわたりますが、その目的は大きく3つに分けられます。それは、

①在庫を最適化すること
②商品の価値を守ること
③店舗運営を支えること


です。ここでは、それぞれの役割について、具体的な業務内容を詳しく見ていきましょう。

① 在庫管理|売上機会を最大化する「ストックコントロール」

在庫管理は、バックヤード業務の中核をなす最も大切な仕事です。
目的は、お客様が「欲しい」と思った商品を、いつでもスムーズに提供できる状態を維持し、販売の機会を逃さないことにあります。

入荷商品の検品・計上

本社や倉庫から届いた段ボールを開封し、納品伝票と照らし合わせながら、商品の品番、色、サイズ、数量が合っているかを一つひとつ確認します。
この作業を正確に行うことが、正しい在庫管理の第一歩です。

ストック整理・管理

商品をブランドのルールに沿って、決められた棚に整理整頓します。
品番順、カラー・サイズ順など、誰が見てもどこに何があるか一目で分かる状態を保つことで、フロアスタッフからの「〇〇の在庫ありますか?」という急な依頼にも、迅速に対応できるようになります。

店頭への品出し

フロアの売れ行きを見ながら、売れた商品をバックヤードから店頭へ補充します。
お客様の目に触れる商品を常に充実させておくことで、売上アップに直接貢献します。

在庫データの管理

店舗の在庫は、実物の商品だけでなく、システム上のデータとしても管理されています。
定期的に商品の数を数える「棚卸し」などを通じて、実在庫とデータにズレがないかを確認し、常に正確な状態を保ちます。

② 商品管理|ブランドの“価値”を守る「クオリティコントロール」

お客様にお渡しする商品は、ブランドの「顔」そのものです。
商品を最高の状態で管理し、ブランドへの信頼とお客様の満足度を高めることも、バックヤードの重要な役割です。

商品の品質チェック

入荷した商品に、汚れやほつれ、傷などがないかを細かくチェックします。
万が一、不良品(B品)が見つかった場合は、販売しないように分け、返品などの手続きを行います。

商品のメンテナンス

保管中についたシワをスチームアイロンで伸ばしたり、きれいにたたみ直したりと、商品が常に美しい状態を保てるようにケアします。
お客様が手に取った瞬間に「素敵だ」と感じてもらえるよう、細やかな気配りが求められます。

備品・資材の管理

商品を包むショッパー(買い物袋)やギフトボックス、タグ、ハンガーといった資材の管理も行います。
これらが不足すると、お客様に商品をお渡しできなくなるため、在庫数を把握し、適切なタイミングで発注することも大切な仕事です。

③ 店舗運営サポート|フロアを円滑に動かす「後方支援」

バックヤードは、販売スタッフが接客という最も重要な仕事に集中できるよう、店舗全体の運営を後方から支える役割も担っています。

配送業務の手配

他のお店へ商品を移動させる「店間移動」や、お客様のご自宅へ商品を発送する際の手配を行います。伝票を作成し、商品を丁寧に梱包し、配送業者へ引き渡します。

書類やデータの整理

売上の日報や勤怠管理の書類、お客様からの取り寄せ依頼の伝票など、店舗運営に関わる様々な書類を整理・保管します。

電話・メール対応

本社や他店舗からの問い合わせなど、店舗にかかってくる電話の一次対応を行うこともあります。フロアスタッフが接客で手が離せない時に、スムーズな連携を支えます。
これらの業務を通じて、店舗という一つのチームが円滑に機能するように環境を整える、縁の下の力持ちのような存在です。

バックヤード担当者のリアルな1日

バックヤード担当者のリアルな1日

これまで解説してきた業務が、実際の一日の中でどのように行われているのでしょうか。
ここでは、スタッフがシフト制で連携しながら店舗を運営する、典型的な一日のスケジュール例をご紹介します。

店舗の「縁の下の力持ち」たちが、どのようにバトンを繋いで一日を動かしているのか、具体的にイメージしてみましょう。

※店舗の規模や入荷量によって、日々の業務内容は変動します。

【開店前】入荷対応と品出し準備

開店前は、主に早番スタッフがその日の店舗運営の土台を作る、集中力が求められる時間帯です。

  • 9:30  出勤・朝礼・情報共有
    出勤後、店長やフロアスタッフと朝礼に参加。前日の遅番スタッフが残した引継ぎノートを確認し
    その日の売上目標や優先すべき業務(入荷量、配送手配の有無など)を把握します。
  • 9:45 入荷商品の検品・計上
    この日納品された商品の段ボールを開封し、伝票と照合しながら検品作業を開始。品番、色、サイズ、数量に間違いがないか、スピーディーかつ正確に確認していきます。
  • 10:30 ストック整理と店頭への品出し
    検品が終わった商品を、ストックルームの決められた場所に整理します。
    同時に、開店に合わせて店頭に並べる新作商品や、前日に売れて少なくなった商品をフロアへ運び、ディスプレイの準備をサポートします。

【営業時間中】フロアとの連携プレー

開店後は、フロアの状況に合わせて臨機応変に動きます。日中には遅番スタッフが出勤し、業務の引継ぎが行われる、連携が最も重要な時間帯です。

  • 11:00 開店・フロアサポート
    開店直後から、フロアの販売スタッフからの在庫確認依頼に早番スタッフが迅速に対応します。
    インカム(無線機)で連携を取り、お客様をお待たせしないよう素早く動きます。
  • 13:00 遅番スタッフ出勤・業務引継ぎ
    遅番スタッフが出勤。早番スタッフから口頭と引継ぎノートを使って、その日の業務進捗や連絡事項(入荷状況、お客様からの特別な依頼など)を共有します。
    ここでしっかりと情報を連携させることが、一日を通してスムーズな店舗運営を維持する鍵となります。
  • 14:00 ピークタイムのフロアサポート
    引継ぎを終えた遅番スタッフが、お客様が増える午後のピークタイムのフロアサポートを担当。
    合間を見て、売れた商品をバックヤードから補充(中品出し)したり、配送手配の準備を進めたりします。

【閉店後】明日のための準備

一日の営業を締めくくり、翌日のスムーズな店舗運営に繋げるための大切な時間です。

  • 20:00 閉店・片付け
    閉店後、フロアから戻ってきた商品をストックルームの所定の位置に片付けます。
  • 20:30 ストックの最終整理と翌日への引継ぎ
    翌朝、早番スタッフが誰であってもすぐに業務を始められるように、ストックルーム全体を整理整頓し、清掃します。
    そして、一日の締めくくりとして、翌日の早番スタッフへの引継ぎノートに「明日の午前中に入荷予定あり」「B品の返品手続きをお願いします」といった連絡事項を丁寧に記入します。
  • 21:00 退勤
    日報作成のサポートなどを終え、業務終了。

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どんな人が向いてる?求められる3つのスキル

どんな人が向いてる?求められる3つのスキル

バックヤードの仕事は、一見すると地道な作業の繰り返しに見えるかもしれません。
しかし、そこには店舗運営を支えるための専門的なスキルが求められます。

ここでは、バックヤード業務で特に大切になる3つの能力について解説します。

ご自身に当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。

スキル①:正確性とスピードを両立する「処理能力」

バックヤード業務の基本は、膨大な「モノ」と「情報」を正しく、そして素早く処理することです。

例えば、入荷商品の検品作業では、伝票と商品を一つひとつ照合する正確性が不可欠です。

ここで品番や数量を間違えてしまうと、在庫データにズレが生じ、お客様が欲しい商品を「ある」と思って探しても見つからない、といった販売機会の損失に直結してしまいます。

同時に、次々と届く商品を効率良くさばいていくスピードも求められます。
特にセールの時期など、入荷量が通常時の何倍にもなる中で、いかに早く商品を店頭に出せるかが売上を大きく左右します。

  • コツコツと集中して作業するのが得意な方
  • 細かい違いやミスに気づきやすい方
  • 決められた手順通りに物事を進めるのが好きな方

このような方は、バックヤードで高いパフォーマンスを発揮できる素質を持っています。

スキル②:先を読んで動く「段取り力」

バックヤードの仕事は、ただ指示を待つだけではありません。
常に店舗全体の状況を把握し、次に行うべきことを予測して動く「段取り力」がとても大切です。

  • 「週末は混み合うから、金曜のうちに人気商品を店頭に出しやすい場所にまとめておこう」
  • 「この時間はフロアからの在庫依頼が多そうだから、配送準備はその後に回そう」
  • 「そろそろギフトシーズンだから、ラッピング資材を早めに発注しておこう」

このように、常に一歩先を読んで準備しておくことで、店舗全体の業務がスムーズに流れます。
自分の仕事だけでなく、フロアスタッフが働きやすい環境を整えるという視点を持つことが、プロのバックヤードスタッフには不可欠です。

スキル③:チームを支える「サポート力」

バックヤードは、店舗というチームを後方から支える縁の下の力持ちです。
そのため、自分の仕事を黙々とこなすだけでなく、チームの一員として貢献しようとする姿勢、すなわち「サポート力」が求められます。

フロアスタッフから急な在庫確認を依頼された時に、快く、そして迅速に対応する。
ストックルームを誰もが使いやすいように常に整理整頓しておく。
こうした一つひとつの行動が、フロアスタッフの接客への集中度を高め、結果として店舗全体の売上やお客様満足度に繋がっていきます。

「誰かの役に立ちたい」「チームプレーで成果を出すのが好き」というホスピタリティ精神をお持ちの方は、この仕事に大きなやりがいを感じることができるでしょう。

「裏方」経験が、未来のキャリアに繋がる理由

「裏方」経験が、未来のキャリアに繋がる理由

「バックヤードの仕事は、キャリアアップに繋がりにくいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、それは全くの逆です。
店舗運営の根幹を支えるバックヤードでの経験は、アパレル業界のさまざまな専門職で活かせる、とても価値のある「土台」となります。

ここでは、具体的なキャリアを4つご紹介します。

【店長・SV】店舗運営のプロフェッショナルへ

バックヤードでの経験は、将来的に店長や複数店舗を統括するSV(スーパーバイザー)を目指す上で、とても価値のあるものです。
店舗の売上は「客数 × 客単価 × 買上率」で構成されますが、その大前提として「売るべき商品があること」が必要です。

適正な在庫を保ち、機会損失を防ぐことは、店長やSVの最重要ミッションです。
この店舗運営の根幹である「在庫管理能力」を実践的に養えるのが、バックヤードの仕事なのです。

バックヤード仕事のどの経験が活きる?

効率的な店舗オペレーションを構築する力
商品の入荷から検品、ストック、品出し、そしてお客様の手に渡るまでの一連の流れを熟知しているため、「どこに時間がかかっているか」といった業務改善の視点を持つことができます。この経験は、無駄のない効率的な店舗運営を実現する上で不可欠です。

データと現実を結びつけて課題を発見する力
店長が向き合う売上データに対し、バックヤード経験者はその数字の裏にある「商品の実態」を把握しています。
そのため、「データ上は在庫があるのに売れない」といった課題に対し、品出しの滞りなど、数字だけでは見えない現場の根本原因を特定できます。

▼店長に興味がある方は以下を合わせてご覧ください。
店長になる人の特徴7つとこれからの時代に必須の3つの新スキルとは?

【MD・バイヤー】売れる商品を仕入れる“目利き”へ

「いつ、何を、どれだけ作るか」を計画するMD(マーチャンダイザー)や、商品を買い付けるバイヤーの仕事は、売上データ分析だけでは成り立ちません。

データには表れないお客様の生の声や商品の実態をどれだけ把握しているかが、ヒット商品を生むための重要な鍵となります。
バックヤードは、その貴重な情報を最前線で得られる場所なのです。

バックヤードのどの経験が活きる?

実売動向の体感的な理解
日々の在庫整理や品出しを通じて、「どの商品が、どのサイズ・カラーから売れていくのか」「逆に、ずっと在庫として残っている商品は何か」といった、販売のリアルな勢いを肌で感じることができます。この感覚は、次のシーズンの商品企画や仕入れ判断に大いに役立ちます。

品質に対する鋭い視点
数えきれないほどの商品を検品する中で、「この素材はシワになりやすい」「この縫製はほつれが出やすい」といった、商品の特性を深く理解できます。
この知見は、より品質の高い製品を企画・選定する上で不可欠なスキルです。

【生産管理・SCM】服作りのプロセスを支える専門職へ

商品の品質を担保し、納期通りに工場から店舗へ届ける「生産管理」という仕事においても、バックヤードでの経験は価値を持ちます。

生産管理の仕事は、企画、工場、店舗といった異なる立場の人々を繋ぐハブの役割を担います。
その際、店舗という「最終地点」の事情を熟知していることは、大きなアドバンテージとなります。

バックヤードのどの経験が活きる?

現場基準での品質管理能力
数多くのB品(不良品)を検品してきた経験は、ブランドが守るべき品質基準を身体で覚えている証拠です。
これにより、「どのような不良が起こりやすいか」を予測し、生産段階で工場へ的確な指示を出すことができます。

サプライチェーン全体を最適化する調整力
「この時期は店舗の入荷作業が集中するから、納期を少し調整してほしい」といった、店舗側の負担を考慮した現実的な生産計画を立てることができます。
この現場視点は、サプライチェーン全体の効率化に貢献します。

【EC運営】オンラインストアの“裏側”を支える担当者へ

近年急成長しているEC分野でも、バックヤードの経験は強力な武器になります。
華やかに見えるECサイトの運営も、その裏側は実店舗と同じく緻密な在庫管理と物流によって支えられているからです。

バックヤードのどの経験が活きる?

ECと実店舗を繋ぐ在庫管理スキル
ECサイトの在庫データは、実店舗と連動していることが多く、その正確性が売上を直接左右します。
バックヤードでの厳密なデータ管理の経験は、ECでの「在庫があるのに買えない」といった販売機会の損失を防ぐ上で不可欠です。

顧客満足度を高める物流オペレーションの構築力
ECでは、注文された商品が正確かつスピーディーに、美しい状態で届くことが顧客満足度に直結します。
梱包や配送手配の経験は、質の高い配送を実現し、管理していく上で大いに役立ちます

面接でどう伝える?バックヤード経験を「強み」に変えるアピール術

面接でどう伝える?バックヤード経験を「強み」に変えるアピール術

バックヤードでの経験は、あなたの大きな強みです。

しかし、その価値を面接官に正しく伝えるためには、少し工夫が必要です。
ここでは、あなたの経験を効果的にアピールするための3つのポイントをご紹介します。

「作業」ではなく「貢献」で語る

面接では、単に「何をしてきたか(作業)」を話すだけでは不十分です。
「その仕事を通じて、店舗やチームにどう貢献したか」という視点で語りましょう。

  • NG例: 「入荷した商品の検品や、ストックの整理をしていました。」
  • OK例: 「正確な検品を徹底し、在庫データのズレを最小限に抑えることで、販売機会の損失を防ぐことに貢献しました。
    また、誰でも在庫を探しやすいようにストックを整理し、フロアスタッフがお客様をお待たせする時間を短縮できるよう努めました。」

数字で示す、あなたの「改善力」

可能であれば、具体的な数字を用いてあなたの実績を示しましょう。
客観的なデータは、あなたのアピールに強い説得力を与えます。

  • 具体例: 「私がストックの整理方法を見直した結果、以前は平均3分かかっていた在庫確認の時間が、1分に短縮されました。」
  • 具体例: 「備品の発注タイミングを管理することで、年間の資材コストを5%削減することに成功しました。」

希望キャリアに繋がる「意欲」を見せる

最後に、バックヤードでの経験を、これから挑戦したい仕事にどう活かしていきたいかを具体的に伝えましょう。
これにより、面接官はあなたのキャリアプランと成長意欲を高く評価します。

  • 具体例(MD職希望の場合)
    「バックヤードで日々商品の動きを見る中で、お客様が本当に求めているものが分かるようになりました。
    この現場感覚を活かし、データだけでは見えないニーズを捉えた商品企画に挑戦したいです。」

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まとめ|バックヤードは、あなたの才能が輝くプロフェッショナルの現場

まとめ|バックヤードは、あなたの才能が輝くプロフェッショナルの現場

今回は、アパレルバックヤードの仕事内容から、求められるスキル、そして未来のキャリアパスまでを詳しく解説しました。
バックヤードは、決して「地味な裏方作業」ではありません。
店舗の売上とお客様の満足度を根底から支え、ブランドの価値を守る、専門性と誇りを持てるプロフェッショナルの現場です。

ここで得られる在庫管理能力や、現場視点での課題発見力は、将来あなたがアパレル業界のどんな道に進むとしても、必ず力となる普遍的なスキルです。

この記事を読んで、「自分の経験の価値に改めて気づいた」「バックヤードの仕事を通じて、次のキャリアを目指してみたい」と感じられたなら、それはあなたの新たな可能性が広がる大切なサインです。

私たち株式会社アプライムは、ラグジュアリー業界に特化した転職支援を行っています。
あなたのバックヤードでのご経験が、次にどのようなキャリアに繋がるのか、プロの視点から一緒に考えさせていただきます。ぜひ一度、あなたのお話をお聞かせください。

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